研究課題/領域番号 |
22K10057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
小山 絵理 岡山大学, 大学病院, 医員 (60779437)
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研究分担者 |
後藤 和義 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (20626593)
大野 彩 (木村彩) 岡山大学, 大学病院, 講師 (20584626)
窪木 拓男 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00225195)
大森 江 岡山大学, 大学病院, 医員 (30884879)
大野 充昭 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60613156)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腸内細菌叢 / 16sリボソーム解析 / 要介護高齢者 / 歯学 / フレイル / 腸内細菌 / 口腔内細菌 / 16SrRNA |
研究開始時の研究の概要 |
特にフレイルや要介護状態の高齢者における二次性低栄養の発症原因は不明であり,一方で,腸内エコシステムの変調が肥満など様々な疾患と大きく関わっていることが近年報告されてきた.そこで,先行研究の結果を受け本申請研究では,①特定した腸内細菌やその代謝産物が二次性低栄養の発症や維持を引き起こしているという因果関係の証明や,②低栄養発症の原因として特定された菌やその代謝産物の生物学的な影響を明らかにする.さらに,③腸内の低栄養発症原因菌を増加させる食習慣や運動習慣,さらにはこれに関連する口腔内の特異的細菌叢を明らかにし,新たな介入法の開発に繋げる.
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研究実績の概要 |
フレイルや要介護状態の高齢者における二次性低栄養の発症原因は不明である.一方,我々の腸内には,複雑な腸内生態系(腸内エコシステム)が存在しており,近年この腸内エコシステムの変調が肥満など様々な疾患と大きく関わっていることが報告されている.そこで,本研究計画では,低栄養発症における腸内細菌叢の関与を明らかにすることを目的に,低栄養状態にない高齢者を,長期に経過観察する前向きコホート研究を実施し,各種口腔栄養関連指標とともに,どの様な腸内細菌(叢)が後期高齢者における二次性低栄養の誘引となるかを明らかにすることを明らかにする.そして,この前向きコホート研究により同定された候補腸内細菌とその代謝産物がどのような影響を与えるかを明らかにし,低栄養促進菌を特定し,新たな介入法の開発に繋げたいと考えている. 本年度は,同じ施設において,同じ食事を摂取している低栄養状態に陥っていない要介護高齢者より,定期的に糞便を回収した.また,残存歯数や体重など,様々な基礎情報を採取した.そして,糞便より16Sリボソーム解析を行うためのDNAの抽出法を検討した.そして,酵素処理法と比較し,物理的破砕によるDNA抽出方法の方が,効率よく細菌からDNAを採取できることがわかった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は,サンプル回収も予定通りでき,またDNAの抽出法も検討し最適化できたので,概ね順調に進んでいると考える.
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今後の研究の推進方策 |
今年度に最適化したDNAの抽出法を用い,来年度は回収した全サンプルからDNAを抽出する予定である.また,これまでショートリードのシークエンスサーを用いて解析していたため,細菌の種の同定まで至らなかった.来年度は,ナノポア社のロングリードを読むことが可能なシークエンサーを用いて解析を行い,細菌の種の同定まで試みる予定である. また,引き続き,定期的に患者サンプルを回収し,前向きコホート研究の準備も進めていく予定である.
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