研究課題/領域番号 |
22K10061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大木 郷資 九州大学, 大学病院, 助教 (10803463)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 起立動作能力 / 補綴治療 / 臼歯部咬合支持 / 咬合支持域 / 部分床義歯 / 固定性インプラント / 欠損補綴治療 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の日常生活事故の主たる原因は転倒であり、場合によっては寝たきりや要介護状態へ移行するなど重篤になる可能性もある。転倒リスクは、フレイルの状態にある高齢者に多く見受けられるため、その予防や回復のための介入が望まれる。咬合支持の喪失はフレイル、オーラルフレイルの一因とされており、義歯による補綴治療の有効性が報告されているものの、咬合支持の有無や欠損補綴患者の治療前後でのフレイルに関連する身体機能への影響については不明な点が多いのが現状である。そこで、本研究では日常生活において必要な身体機能である起立動作に着目し、咬合支持の状態および欠損補綴治療が起立動作能力へ及ぼす影響について調査する。
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研究実績の概要 |
咬合と身体平衡機能の関連性に関する研究も多数報告されているが、握力や歩行速度、Timed Up and Go test、重心動揺など各報告で全身機能の評価項目にばらつきがある。そこで日常生活において必要な身体機能である起立動作能力に着目し、握力・開眼片脚立ち, Timed Up and Go test, 5m歩行など各種体力測定とも相関性のある運動機能測定装置 zaRitz BM-220を用いた起立動作能力を用いて評価することとした。 現在、160名の被験者の測定を行い、咬合支持域の違いにて群分けを行い、咬合支持域の影響を調査している。また、欠損患者に対する補綴治療の効果として、可撤性義歯を装着したもの、インプラント治療をおこなったものの評価も行い、学会にて研究報告を行った。2023年9月の日本航空インプラント学会で、優秀研究発表賞を受賞した。現在さらに咬合支持の数や欠損様式など細かく評価できるよう対象者の収集を継続し、起立動作能力測定から得られたデータを詳細に解析している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
順調に対象者の測定が行えており、更なる詳細な咬合支持域の範囲で群分けを行い、比較検討している。 現状での結果を学会発表で報告した。
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今後の研究の推進方策 |
被験者数は順調に収集できているが、さらに咬合支持の数や欠損様式など細かく評価できるよう対象者の収集を継続し、起立動作能力測定から得られたデータを詳細に解析し、口腔内環境と起立動作能力の関係性を調査ていく予定である。
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