• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

絆ホルモンによる認知機能低下抑制機序の解明 幸せな人生100年時代の実現

研究課題

研究課題/領域番号 22K10089
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

都築 尊  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (70330967)

研究分担者 鍛治屋 浩  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (80177378)
後藤 加寿子  福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (60389418)
堤 貴司  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (70736652)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワードオキシトシン / 口腔粘膜刺激 / 認知症 / 認知機能 / 認知症モデルマウス
研究開始時の研究の概要

認知症を予防するとともに健康寿命を延伸し、幸せな人生100年時代を実現するためには、高齢者の社会参加を促して人間関係の絆を深めていくことが重要と考えられている。
本研究では、口腔ケア(口腔粘膜刺激)によって「絆ホルモン」とよばれるオキシトシン分泌が促進される;認知症誘発物質の脳内蓄積を抑制するという仮説を検証する。
本研究成果は、動物実験ではあるが、適切な口腔ケアや適度の咬合がオキシトシンの分泌を促す効果や認知症予防に有効であるを示す事に繋がり、高齢者におけるこれらの維持が大切であることの科学的エビデンス構築の一助となると考えられる。

研究実績の概要

昨年に引き続き、アミロイド前駆タンパク(APP)を過剰発現する遺伝子ノックインマウス(AppKI(3))マウスより血液を採取し、オキシトシン ELISAキット(和光純薬)を用いて血中オキシトシン濃度を測定した。6か月齢は2か月齢とくらべてオキシトシン濃度が低下している傾向がみられているが、技術面に問題があり、まだ確定的なデータではない。
認知症の病態として、IL-1βなどの炎症性サイトカインによる神経炎症により、脳内の免疫担当細胞であるミクログリアが過剰に活性化する、あるいは逆に機能不全に陥ることがわかっている。ミクログリア細胞は中枢神経系のグリア細胞の一つで中枢の免疫担当細胞として知られ、中枢神経系に存在する常在性マクロファージとも呼ばれる。われわれは、C57BL/6マウス由来ミクログリア細胞(SIM-A9)を用いて、IL-1β刺激(10~30ng/ml)によるTau46、KLK7ならびにpositive controlとしてIba-1のqPCRおよびwestern blottingによるmRNA, タンパク発現を調べた。現在のところ、IL-1β刺激によりTau46、KLK7の発現上昇傾向が見られている。同結果は免疫組織学的検討においても一致する傾向があることを確認している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

遺伝子ノックインマウスの飼育エリアから寄生虫が検出され、全処分となった。脳組織と血液は採取して凍結保存しているが、かなりの時間をロスした。再度、遺伝子ノックインマウスを育てる必要があり、現在順調に継代している。
western blottingでの抗体選択に問題があり、抗体を変更することで解決した。ELISAにおいては、キャリブレーションカーブがいまだ安定せず、難航している。

今後の研究の推進方策

行動実験を合わせて行ってゆく。遺伝子ノックインマウスを用いて、コントロール、抜歯群、抜歯後粘膜刺激群に分けて、3か月、6か月で行動実験(8方向迷路、新奇物質探索試験)を行う。行動実験に用いるマウス行動追跡画像解析装置を購入し、準備は完了している。
マウス海馬由来神経細胞(富士フィルム和光純薬)の細胞準備を行う。オキシトシンレセプターの有無を確認する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi