• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

顎骨再生に向けた移植体の骨形成能を担保するための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K10104
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

末廣 史雄  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (40524781)

研究分担者 西村 正宏  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (00294570)
石井 正和  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00456683)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード骨再生 / 骨髄由来間葉系幹細胞 / 顎骨骨髄 / 骨形成マーカー
研究開始時の研究の概要

申請者らはMBMSCが骨再生の有効な細胞ソースとなり得ることを世界で最初に報告して以来、顎骨骨髄に着目している。本研究では、どのような性質あるいは指標をもつMBMSCが生体内で強く骨を形成するのか、移植体中の細胞分布や製作方法を工夫することで、いかにして効率よく骨再生を達成しうる移植体を製作するのか、を明らかにすることを目的とする。

研究実績の概要

本研究課題では顎骨骨髄由来間葉系幹細胞(Maxillary/Mandibular bone marrow-derived mesenchymal stem cell:MBMSC)を用いる計画を立てているが、この細胞は全て臨床分離株であるため数に限りがある。
研究計画1「MBMSCのin vitroにおける骨分化能、in vivoにおける骨形成能の評価とCHI3L1との関連性の検討」:MBMSCはCHI3L1の分泌量の多い細胞株と分泌量の少ない細胞株を用いる。臨床分離株は数に制限があるため、常に細胞の確保を継続している。具体的には培養した患者から採取したMBMSCの増殖能検討、in vitro骨分化能検討、表面抗原解析を行うとともに、in vivo骨形成能の検討を行い、実験に使用するMBMSCの選定を進めている。
研究計画2「MBMSCの骨形成能判定マーカーとしてのCHI3L1の有効性の検討」:以前に検討した臨床分離株7株と同様に、CHI3L1の分泌量が多い細胞株はin vivo骨形成能が低く、逆にCHI3L1の分泌量が少ない細胞株はin vivo骨形成能が高いという結果と一致するか、新たな細胞株での検討を行っている。マウスへの移植は終わっている。
研究計画3「新生骨と母床骨との連続性および操作性を考慮した移植体製作方法の検討」:最終的にはMBMSCを用いたin vivo骨形成能の検討が目標だが、移植体の製作方法の検討はラットの大腿骨・脛骨骨髄由来MSCを用いて行った。その結果、操作性が良く、確実に骨形成をもたらす新規移植方法を開発することに成功した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究にはMBMSCを用いているが、用いるMBMSCは全て臨床分離株であるため数に限りがある。以前の研究に使用していた細胞はストックが少なくなってきたため、新たな臨床分離株の選定を進めており、研究計画1「MBMSCのin vitroにおける骨分化能、in vivoにおける骨形成能の評価とCHI3L1との関連性の検討」および研究計画2「MBMSCの骨形成能判定マーカーとしてのCHI3L1の有効性の検討」については遂行にやや遅れが生じている。一方で研究計画3「新生骨と母床骨との連続性および操作性を考慮した移植体製作方法の検討」に関しては、ラットMSCを用いてではあるが、新たな移植方法の開発が進んでおり、予定通りに進んでいるといえる。

今後の研究の推進方策

研究に使用するMBMSCの選定を進め、進捗に遅れの見られる研究計画1「MBMSCのin vitroにおける骨分化能、in vivoにおける骨形成能の評価とCHI3L1との関連性の検討」および研究計画2「MBMSCの骨形成能判定マーカーとしてのCHI3L1の有効性の検討」を遂行する。
研究計画3「新生骨と母床骨との連続性および操作性を考慮した移植体製作方法の検討」の遂行により移植体の製作方法はほぼ固まっているため、本方法を用いて研究計画1、2のin vivo骨形成能の評価を行う事とする。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Role of reactive oxygen species (ROS) in the regulation of adipogenic differentiation of human maxillary/mandibular bone marrow-derived mesenchymal stem cells2023

    • 著者名/発表者名
      Ikeda Nao、Ishii Masakazu、Miyata Haruka、Nishi Yasuhiro、Suehiro Fumio、Komabashiri Naohiro、Sakurai Tomoaki、Nishimura Masahiro
    • 雑誌名

      Molecular Biology Reports

      巻: 50 号: 7 ページ: 5733-5745

    • DOI

      10.1007/s11033-023-08528-9

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Elucidation of adipogenic differentiation regulatory mechanism in human maxillary/mandibular bone marrow-derived stem cells.2023

    • 著者名/発表者名
      Miyata H, Ishii M, Suehiro F, Komabashiri N, Ikeda N, Sakurai T, Nishimura M.
    • 雑誌名

      Arch Oral Biol.

      巻: 146 ページ: 105608-105608

    • DOI

      10.1016/j.archoralbio.2022.105608

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 抜歯後の歯槽骨修復過程における歯周組織由来間葉系幹細胞の動態解明2024

    • 著者名/発表者名
      宮田春香,大浦悠梨香,櫻井智章,末廣史雄,西村正宏
    • 学会等名
      第23回日本再生医療学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ヒト顎骨骨髄由来間葉系幹細胞における脂肪分化制御機構の解明2023

    • 著者名/発表者名
      宮田春香,末廣史雄,駒走尚大,池田菜緒,西村正宏.
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会第132回学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ヒト顎骨骨髄由来間葉系幹細胞の脂肪分化制御における活性酸素種(ROS)の役割2023

    • 著者名/発表者名
      池田菜緒,末廣史雄,駒走尚大,宮田春香,櫻井智章,西恭宏,西村正宏
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会第132回学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 顎骨骨髄間葉系幹細胞採取条件の検討2023

    • 著者名/発表者名
      末廣史雄,駒走尚大,石井正和,益﨑与泰,田中謙光,松本哲彦,戸澤聖也,山田悠平,西村正宏
    • 学会等名
      第22回日本再生医療学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 間葉系幹細胞のミトコンドリア機能と脂肪分化能との関連の評価2022

    • 著者名/発表者名
      池田菜緒,末廣史雄,駒走尚大,西村正宏
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会 第131回学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 顎骨と腸骨骨髄由来間葉系幹細胞の分化能の比較検討2022

    • 著者名/発表者名
      宮田春香,末廣史雄,駒走尚大,西村正宏
    • 学会等名
      第52回日本口腔インプラント学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [産業財産権] 骨再生又は増生用複合体及びその製造方法2023

    • 発明者名
      末廣史雄、西村正宏、駒走尚大
    • 権利者名
      鹿児島大学
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      2023-102016
    • 出願年月日
      2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi