研究課題/領域番号 |
22K10126
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
四道 瑠美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 客員研究員 (00825391)
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研究分担者 |
大野 幸 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 客員研究員 (00535693)
山下 薫 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (50762613)
杉村 光隆 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (90244954)
塚本 真規 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (80536780)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | フレイル / オーラルフレイル / 睡眠 / せん妄 / 漢方 |
研究開始時の研究の概要 |
歯科界では2015年“オーラルフレイル”という概念が提唱され、大きな注目を集めている。軽微な口腔機能の低下を早期に発見し介入することの必要性は、大規模健康調査により疫学的に示されている。ヒトの多彩な老化症状を示すklothoマウスをフレイル状態のモデルとして用い、口腔機能の低下及びそれが全身に与える影響を評価する。さらに漢方薬の投与による介入がフレイルに及ぼす影響を検討し、早期の臨床応用に向けた基礎的知見を提供することを目的とする。
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研究実績の概要 |
医療技術は年々進歩し高齢者や虚弱体質の患者に対しても安全に手術することが可能となってきている。しかし、フレイルといった身体機能障害や術後のADL、QOLの低下が危惧されている。 フレイルとは、加齢に伴う予備能力低下や臓器機能変化のため、外的ストレスに対する脆弱した状態で、ストレスに対して十分な回復力を有する健常な状態と自立した生活が困難となる要介護状態とされる。フレイル高齢者は身体的脆弱性のみならず、精神・心的脆弱性や社会的脆弱性など多面的な問題を抱えやすい。しかしながらフレイルは可逆性を特徴とし、フレイルやその前段階とされるプレフレイルで、適切に評価し早期に介入すれば、健常な状態に戻すことも可能である。 全身麻酔下での手術件数は年々増加傾向にあり、頭頚部領域の手術件数も同様である。周術期は病院内での生活となるため、生活リズムや食事などで制限があり、特に術後は、術野の痛みやADL低下、食事摂取量低下が懸念される。また、日常の睡眠とは異なり、入院下での睡眠は緊張やストレス環境要因により自然睡眠を得ることが困難となり、睡眠状態や認知機能に影響を及ぼすことも考えられる。術後の生活環境変化によるストレスで睡眠・覚醒リズムを乱しやすい状況になることで、せん妄などにつながると考える。 本研究では、術前のフレイルの状態が睡眠と、術後せん妄状態に与える影響を評価する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集困難であったため基礎研究から臨床研究に変更した。 倫理審査を受け、現在データ収集に向け準備を進めている段階である。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査承認後、2024年度はデータ収集を行う。 2025年度からデータ分析と論文作成に取り掛かる予定である。
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