研究課題/領域番号 |
22K10127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
大久保 牧子 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (10780611)
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研究分担者 |
來生 知 横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (30545059)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | M2マクロファージ / マクロファージ / 口腔癌 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,口腔癌の治療抵抗性に関わる M2Mφs の役割を解明し,新規治療戦略の構築を行うことである. そこで申請者が着目したのが,がんの臨床的な特徴を保持するオルガノイド培養というツールであり,またこれを用いて微小環境の特性を反映させながら M2Mφs の役割を解析することで動物実験では不可能であったハイスループットな解析とドラッグスクリーニングが可能となる.
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研究実績の概要 |
治療後の再発は口腔癌治療において予後を著しく悪化させ、その克服は喫緊の課題である.代表者らはこれまで放射線照射後に腫瘍内へ誘導される骨髄CD11b陽性ミエロイド細胞がM2マクロファージ(M2Mφs)へ分化し,再発に関わることを見出し報告した.M2Mφsは様々な腫瘍促進性を有することが示唆される事から治療の標的として注目されているがM2Mφsが治療後の再発や治療抵抗性に関わる複雑ながん微小環境変化においてどのような役割を果たすのか不明な点が多い. そこで本研究ではがんの微小環境を再現し, かつがんの不均一性を有するオルガノイド培養法を用い,治療抵抗性に関わるM2Mφsの役割と治療戦略の構築を行 う. 本研究により再発におけるM2Mφsの各役割が明らかとなり治療抵抗性を克服する新たな治療法に繋がれば,口腔癌治療において飛躍的な発展が期待され る. そこで代表者が着目したのが ,がんの臨床的な特徴を保持するオルガノイド培養というツールであり,またこれを用いて微小環境の特性を反映させながらM2Mφsの役割を解析することで動物実験では不可能であったハイスループットな解析とドラッグスクリーニングが可能となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
結果が安定せず、実験方法の修正等が必要だったため。
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今後の研究の推進方策 |
OSC-19細胞株と患者由来組織による口腔癌細胞に2種類の間質細胞、さらにはM1MφsあるいはM2Mφsを共培養しがんオルガノイドを作成し、様々な条件で M2Mφsの役割(血管新生, 血管内皮細胞の運動性, 癌細胞の増殖・免疫抑制能など)を検証する. その後化合物ライブラリーからがん細胞あるいは M2Mφs 関連微小環境への傷害を指標に治療抵抗性に関わる薬物をスクリーニングする.
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