研究課題/領域番号 |
22K10143
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
船山 昭典 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (80529686)
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研究分担者 |
田沼 順一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (20305139)
柿原 嘉人 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40379938)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔癌 / 癌関連線維芽細胞 / 癌微小環境 / TGF-β / 口腔扁平上皮癌 / 浸潤 |
研究開始時の研究の概要 |
癌は癌細胞と間質から構成され、間質の主要な構成細胞である線維芽細胞は癌関連線維芽細胞(CAFs)と呼ばれている。このCAFsはTGF-βなどの増殖因子を産生し、癌細胞の浸潤を亢進させるが、口腔癌ではその機序は十分に分かっていない。我々はこれまでに、試験管内CAFs存在下ではTGF-βの作用による口腔癌細胞の浸潤の亢進を発見した。そこで、より生体内に近い環境のマウスを用いた口腔癌細胞/CAFsの移植モデルを確立し、口腔癌細胞単独および口腔癌細胞/正常線維芽細胞の移植モデルと浸潤能と増殖能を比較する。これにより、口腔癌におけるTGF-βに着目した、CAFsの癌細胞に対する作用機序を解明できる。
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研究実績の概要 |
癌組織は癌細胞と間質から構成され、間質の主要な構成細胞である線維芽細胞は癌関連線維芽細胞(Cancer-associated fibroblasts: CAFs)と呼ばれている。このCAFsは様々なサイトカインやTGF-βなどの増殖因子を産生し、癌細胞の浸潤を亢進させると報告されているが、口腔癌についてはその機序は十分に分かっていない。我々はこれまでの研究で、口腔癌細胞とCAFsの3次元共培養での浸潤モデルを作成しin vitroで検討した結果、CAFs存在下ではTGF-βの作用による口腔癌細胞の浸潤が有意に増加していることを証明した。 そこで、本研究ではヌードマウスを用いたin vivoにおける口腔癌細胞/CAFsの移植モデルを確立し、さらには口腔癌細胞単独および口腔癌細胞/正常線維芽細胞の移植モデルと浸潤能ならびに増殖能を比較する。これにより、口腔癌におけるTGF-βに着目した、CAFsの癌細胞に対する作用機序を分子生物学的および免疫組織学的に解明できる。 昨年に続き、患者由来のCAFsの分離培養を行い、複数の患者からCAFsの分離培養に成功している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年に続き、患者の切除標本から採取した組織からCAFsおよび正常線維芽細胞(Normal oral fibroblasts: NOFs)の分離培養を行い、複数の患者からCAFsとNOFsの分離培養に成功している。培養したCAFsとNOFsに関してはCAFsのマーカーであるαSMAの蛍光染色を行い、CAFsでαSMA陽性、NOFsでαSMA陰性であることを複数の細胞群で確認できた。またNOFsにTGF-βを添加するとNOFsからCAFsの誘導が促進されていることが明らかになった。現在は同一患者からCAFsとNOFsを分離培養するプロトコールを確立することができたが、安定して分離培養させるまでに手技的な要因もあり、予想以上に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
同一患者由来のCAFsとNOFsの細胞群を複数凍結保存し、細胞のストックは用意できたため、ヌードマウスにおける癌移植モデルの作製に着手し、腫瘍形成能を評価していく。
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