研究課題/領域番号 |
22K10147
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
新谷 智章 広島大学, 病院(歯), 講師 (90403518)
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研究分担者 |
岡本 哲治 東亜大学, その他の研究科, 教授 (00169153)
檜垣 美雷 広島大学, 病院(歯), 助教 (40826856)
林堂 安貴 広島大学, 病院(歯), 講師 (70243251)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | HBp17/FGFBP / 扁平上皮細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
Heparin-binding protein 17/FGF-Binding Protein (HBp17/FGFBP)は、A431細胞の培養上清よりFGF-2とともに分離・精製した、ヘパリン親和性分泌蛋白であり、上皮細胞で特異的に発現していた。 CRISPR/CASシステムを用いて、HBp17/FGFBP遺伝子をknockout (KO) したA431細胞および正常扁平上皮細胞を作成する。コントロール細胞に比べ、腫瘍増殖、細胞運動能や造腫瘍性を調べる。両細胞の発現分子の網羅的解析を行う。
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研究実績の概要 |
HBp17/FGFBPは我々の研究室にて分離・精製された、17kDaのヘパリン親和性分泌蛋白であり、上皮細胞で特異的に発現し、FGF-1、FGF-2と可逆的に結合することから、FGFのスイッチ分子として標的細胞でのFGFの遊離・活性化に深く関与していることが考えられる。そこで、扁平上皮癌(SCC)/口腔扁平上皮癌(OSCC)細胞におけるHBp17/FGFBPの機能および分子標的としての可能性を明らかにするため、我々はこれまでに以下の研究を行った。 造腫瘍性を欠失しHBp17/FGFBP遺伝子を発現していないA431の亜株である#4クローンにHBp17/FGFBP遺伝子を導入すると、in vitroでの増殖能はA431#4細胞に比べ著しく亢進し、ヌードマウス背部皮下での造腫瘍性を獲得した。 SCC/OSCC細胞において、活性化ビタミンD3(活性化VD3)がNF-κBシグナル経路を抑制することにより、HBp17/FGFBPの発現を抑制することや、SCC/OSCC細胞の培養上清中へのFGF-2の遊離を抑制することを明らかにした。さらに、エルデカルシトール(以下ED-71)は、活性化VD3の2β位にヒドロキシプロポキシル基が導入された活性化VD3の誘導体であり、代謝酵素CYP24A1による代謝を受けにくい特徴を有している。ED-71がVD3と同様にSCC/OSCC細胞の増殖を抑制すること、ED-71のIC50は活性化VD3の約1/100の低濃度であることを明らかにし、ED-71はA431細胞由来マウス背部皮下腫瘍に対し、増殖抑制効果を示すことを明らかにした
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
gRNA+Cas9発現プラスミドとノックイン用ドナーベクター(GFP-Puro)をA431細胞に共導入を試みたが、リポフェクション法では遺伝子導入がうまくいかず、最終的にエレクトロポレーション法を用いた。
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今後の研究の推進方策 |
gRNA+Cas9発現プラスミドとノックイン用ドナーベクター(GFP-Puro)をA431細胞と不死化口腔正常上皮細胞へトランスフェクションを行う。
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