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定量的活動依存性マンガン造影MRIによる三叉神経障害性疼痛の慢性化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K10164
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関東北大学

研究代表者

安田 真  東北大学, 大学病院, 助教 (70431591)

研究分担者 水田 健太郎  東北大学, 歯学研究科, 教授 (40455796)
田中 志典  東北大学, 大学病院, 講師 (60637958)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード神経障害性疼痛 / qAIM-MRI / 三叉神経
研究開始時の研究の概要

神経障害性疼痛は末梢神経の傷害を契機として生じる難治性疼痛である。しかし、その難治化にのどの脳領域が関与するのかについては不明な点が多く、治療法を開発する上での壁になっている。本研究は、定量的活動依存性マンガン造影MRI法により、脳領域に刻まれた疼痛の履歴を可視化し、口腔顔面領域における神経障害性疼痛の難治化機構を解明する。 また難治化の抑制に有効な薬剤を探索し、新規治療法の開発に結びつける。

研究実績の概要

本研究は、神経障害性疼痛の難治化に関与する上位中枢の神経活動を可視化し、三叉神経支配領域における神経障害性疼痛の難治化機構を解明することで、難治化の抑制・寛解に有効な薬剤を探索して新規治療へと展開することを目的としている。昨年度までに三叉神経障害性疼痛モデルである眼窩下神経結紮モデルを作成した。これは、眼窩下神経へ口腔内の小切開部位からアプローチすることで、標的神経以外への侵襲を可能な限り抑えた眼窩下神経結紮モデルである。そして、ラットの全脳レベルでの脳神経活動の履歴をMRIで捉える手法である「定量的活動依存性マンガン造影MRI(qAIM-MRI)」の撮像条件設定を行った。この手法は、マンガンイオンがMRI撮像に際してプロトン緩和時間を短縮させるとともに、電位依存性カルシウムチャネルを介して細胞内に取り込まれて神経活動の高い脳領域に蓄積する特性を活かし、MRI撮像24-48時間前に実験用小動物に塩化マンガンを腹腔内投与することで、過去の自由行動下の中枢神経活動評価できる。それにより、ラットモデルにおいてはMRI撮像48時間前に塩化マンガンを腹腔内投与するプロトコールが適していることを明らかにした。
今年度は、塩化マンガンの腹腔内投与48時間後に、眼窩下神経結紮モデルラットとコントロール群に対して、全身麻酔下でMRIによる全脳イメージングを行い、口腔領域の神経障害性疼痛の病態と相関した神経活動変化履歴の定量化を試みた。MRI撮影は眼窩下神経結紮手術前1週、手術後1週、及び手術後3週に実施した。その結果、神経活動の上昇履歴定量化を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

眼窩下神経結紮ラットモデルとMRI撮像条件を用いて、三叉神経領域の神経障害性疼痛に関与する中枢の神経活動の履歴の定量評価を行っており、おおむね計画通りに進んでいる。

今後の研究の推進方策

次年度以降は、ラットモデルとMRI撮像条件での三叉神経領域の神経障害性疼痛に関与する中枢の神経活動の履歴の定量評価を用いて、神経障害性疼痛の難治化に関与している脳領域を特定することを目標とする。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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