研究課題/領域番号 |
22K10195
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
神力 悟 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (00583048)
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研究分担者 |
松井 啓隆 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (60379849)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 転移・再発 / メカノバイオロジー / 循環腫瘍細胞 / ゲノム不安定性 / 休眠播種癌細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
原発巣から循環腫瘍細胞(CTCs)として遠隔臓器に播種し生着した癌細胞(DTCs)は、休眠状態で潜伏し、転移巣形成のシードとなる。申請者は、頭頚部扁平上皮癌の転移性休眠を再現するマウスモデルに高解像度トラッキング法を応用することで、特定の癌細胞のみが血中の流体剪断応力に適応可能なCTCクラスターを形成することで、効率的に遠隔臓器に生着することを報告した。そして、転移過程における癌細胞の力覚応答能に基づくクローン選択の存在を提唱した(メカノセレクション)。本研究では、CTCクラスターに焦点を当ててメカノセレクションを分子レベルで実証することで、転移再発を標的とした診断・治療戦略の創出を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、循環腫瘍細胞(CTC)クラスターに焦点を当てて、我々の提唱したメカノセレクション仮説を分子レベルで実証することで新たな診断・治療戦略の創出を目指すことを目的とする。 複数の頭頚部癌細胞株をFSS下(循環培養)もしくは静置条件下で浮遊培養した後に、経時的に特殊な金属フィルターを用いてシングル細胞、凝集体を単離した結果、循環培養によって、早期に核膜穿孔とともにI型インターフェロン関連因子の発現が誘導された。さらに、短時間であっても循環培養を経験した細胞では、後の2D培養においてDNA損傷や核膜穿孔、微小核の形成が誘導されることが判った。これら一連の変化は、シングルセルに顕著であり、クラスターとして循環した細胞ではほとんど認められなかった。また、循環培養中のクラスター集団では、小胞体局在分子の発現が高いことが判った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
FSS下での浮遊培養が核膜の穿孔とゲノム不安定性を誘導し、これが細胞クラスターでは回避されていると考えられた。これに関連しうる、遺伝子発現プロファイルの違いが抽出された。
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今後の研究の推進方策 |
シングル細胞とクラスターで核膜への影響に違いが生じることが示唆されたため、得られた遺伝子発現プロファイルも確認しつつ、その分子メカニズムを明らかにする。
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