研究課題/領域番号 |
22K10201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
椋代 義樹 昭和大学, 歯学部, 講師 (50325099)
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研究分担者 |
代田 達夫 昭和大学, 歯学部, 教授 (60235760)
安部 勇蔵 昭和大学, 歯学部, 助教 (30909833)
栗原 舞 昭和大学, 歯学部, 助教 (80908327)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Suprabasin / Squamous cell carcinoma / Oral cancers / Hypoxia / HIF-1 / Oral cancers, / HIF / OSCC / Oral cancer |
研究開始時の研究の概要 |
1. 口腔癌患者の病理標本を用いた低酸素下状態におけるSBSN遺伝子の発現の検索 2. 扁平上皮癌移植ヌードマウスモデルにおける腫瘍部位でのSBSN発現の検索 3. in vitroにおいての低酸素下条件におけるSBSN遺伝子発現の変化の検索 4. in vivoにおけるSBSNの分子標的治療対象への可能性の検索
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研究実績の概要 |
スプラバシン(SBSN)は分化ケラチノサイトで発現する新規遺伝子として単離された分泌タンパクであり、様々な癌細胞の増殖、浸潤、ならびに、周囲組織からの血管浸潤に重要な役割を果たしている。しかしながら、腫瘍中心部のストレス環境の一つとなる低酸素状態とSBSNの関連については、未だ報告されてはいない。そこで本研究計画では、SBSNの低酸素状態における口腔扁平上皮癌細胞の生存因子ならびに血管誘導因子としての役割に着目し、低酸素下でのその発現制御機構ならびに、低酸素誘導因子(HIF-1)との関連を検索し、このタンパクの新たな分子標的治療としての可能性を探索する。具体的には、低酸素下における口腔扁平上皮癌細胞に対する増殖、浸潤、細胞死に対する影響を、HIF-1と関連付けて検索する。次に、SBSNの強制発現、あるいは、ノックダウンさせた口腔扁平上皮癌細胞を用いて、低酸素におけるSBSNによる血管浸潤、血管新生に対する作用をin vitroおよびin vivo の両者で検索する。 現在までの研究の結果、SBSNのmRNAおよびタンパク質の発現は低酸素下の口腔扁平上皮癌細胞で増加した。口腔扁平上皮癌細胞の中でも特にSAS細胞で著しい増加がみられたMTT AssayにおいてSBSNをノックダウンした細胞は生細胞数の増加を認め、強制発現した細胞では低下を認めた。ノックダウンした細胞でオートファジーが進むのに対して強制発現した細胞では抑制される結果となった。Caspase3/7活性はノックダウンおよび強制発現した細胞における有意差を認めず、アポトーシスには影響を与えないことがわかった。Invasion AssayとTube formation AssayからSBSNは低酸素下で細胞浸潤や血管新生を増強することがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上の「研究実績の概要」に示したとおりである。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に則って、令和6年度は以下の研究を行う予定である。 ・扁平上皮癌移植ヌードマウスモデルにおける腫瘍部位でのSBSN発現の検索 ・in vitroにおいての低酸素下条件におけるSBSN遺伝子発現の変化の検索 ・in vivoにおけるSBSNの分子標的治療対象への可能性の検索
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