研究課題/領域番号 |
22K10223
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中元 雅史 熊本大学, 病院, 医員 (90779175)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 口腔がん / エピジェネティクス / 口腔癌 / 可塑的エピゲノム / 上皮間葉転換 |
研究開始時の研究の概要 |
EMT機構をエピジェネティックな観点から解析し、その可塑性に関わる重要な因子を導出し、癌の生存戦略の本質に迫ることを目的とする。癌の生存戦略を可塑的変化の観点から捉えようとする本研究は先駆的で独自性に富んでおり、解明されれば、OSCCの新たな病態解明、新規診断、予後予測、そして新たな治療標的と治療法の創出および個別化の実現へ発展すると考えられ、口腔癌治療にパラダイムシフトをもたらし得ると考えられる。
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研究実績の概要 |
口腔がん細胞株であるHSC-2、Ca9-22、SASの3種類でTGF-β1刺激下での細胞形態の変化および浸潤能について解析を行った。培養環境およびTGF-βの濃度設定の検討をおこない、細胞形態の変化を確認している。SAS細胞にて形態変化が得られやすい傾向をつかんでおり、各種EMT関連遺伝子の発現について解析をおこなっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の予定では、EMTが確認された細胞株を用いてATAC-seq(Assay for Transposase-Accessible Chromatin Sequencing)を行い、オープンクロマチン領域を同定している予定であったが、実験設定の段階のEMT誘導で時間を要したために、遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
EMT誘導と非EMT誘導OSCC細胞株でのエピゲノム状態の比較解析を行う。具体的には、ATAC-seq(Assay for Transposase-Accessible Chromatin Sequencing)にて転写活性状態の指標の一つであるオープンクロマチン領域を解析し、EMTで特に変化の見られるクロマチン領域を同定する。同定されれば、結合モチーフ解析によりその領域のDNA配列から予想されるDNA結合性転写因子の候補を検索する。過去にEMTとの関連で知られていない転写因子が同定されれば、その転写因子についての機能解析を予定する。
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