研究課題
基盤研究(C)
口腔顔面裂奇形(OFCs)は、最も一般的な先天性頭蓋顔面奇形の1つである。顔面間葉は神経堤細胞に由来し、脳神経系と口腔顔面の発達は密接に関係する。OFCs患者の神経行動学的なリスク上昇、脳の構造発達的な異常、モデルマウスの神経発達異常が裂形成に寄与する報告からもOFCsと神経系発達異常の関連が示唆されるが、両症状の共通の病因は明らかでない。本研究では、神経分化可能なヒト脱落乳歯歯髄幹細胞(SHED)を用い、OFCs患者SHEDから分化した神経細胞でOFCsと神経発達障害の根底にある病理学的関連性の解明を行う。さらに、OFCs神経発達障害を示すマーカーを同定し、治療薬のスクリーニングを試みる。