研究課題/領域番号 |
22K10252
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大迫 佑季 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (30896999)
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研究分担者 |
福嶋 美佳 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (30828190)
渡邉 温子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (30883144)
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
大賀 泰彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (40780002)
井戸 章雄 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30291545)
上村 修司 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 准教授 (60448561)
中田 匡宣 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (90444497)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 覚醒時ブラキシズム / 顎関節症 / DC/TMD / 超小型筋電計 / プロバイオティクス / 胃食道逆流症 / 腸内フローラ |
研究開始時の研究の概要 |
覚醒時ブラキシズムと顎関節症は互いにその危険因子であり、最近、胃食道逆流症が両者の共通する危険因子であると報告されたがこれらの根本療法はまだ確立されていない。また最近、プロバイオティクス投与による腸内フローラのバランスの改善が、逆流や胸焼け、上部消化管症状の改善に有用であると報告された。本研究ではプロバイオティクスが覚醒時ブラキシズムと顎関節症に及ぼす影響を解明するために、覚醒時ブラキシズムと顎関節症を有する患者の上部消化管の運動機能を調べ、プロバイオティクス投与がこれらに与える影響を比較検討し、覚醒時ブラキシズムと顎関節症に対する新たな治療法の開発を目的とする。
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研究実績の概要 |
覚醒時ブラキシズムと顎関節症は互いにその危険因子であることが知られているが、これまでの覚醒時ブラキシズムと顎関節症の関連についての報告の多くは、ブラキシズムを自己報告のアンケートで評価した主観的な評価方法を用いたもののみであった。しかし、我々は超小型筋電計を用いた予備実験を行い、顎関節症のある者は覚醒時の咬筋活動を有意に認めたことから、覚醒時ブラキシズムと顎関節症は客観的評価においても関連することが示唆された。2022年度は、DC/TMDによる顎関節症状と心理社会的要因および超小型筋電計によって測定された覚醒時の咬筋活動について調べ、顎関節症状と心理社会的要因および覚醒時の咬筋活動との関連について検討した。健康な成人60名に対し、顎関節症については、DC/TMDに則り評価を行った。また、超小型筋電計を主咀嚼側の咬筋に装着し、覚醒時の咬筋活動を記録した。DC/TMDにより評価した顎関節症の各項目の有無と覚醒時の咬筋活動について比較を行った。その結果、顎関節症状を有する者において、覚醒時における1時間当たりのくいしばりの頻度が有意に多くなり、持続時間が有意に長くなった。結果については、国際誌に論文投稿予定である。2023年度以降は、被験者にプロバイオティクスを投与し、投与前後で同様にDC/TMDによる顎関節症の評価、覚醒時の咬筋活動記録等を行い、プロバイオティクス投与が顎関節症や覚醒時ブラキシズムに与える影響について検討予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度は、DC/TMDにより評価した顎関節症状と超小型筋電計によって測定された覚醒時の咬筋活動の関連について検討した。しかし被験者数が十分でなく、目標とする人数にまだ達していないため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、被験者数を増やして継続してデータの採得および解析を行う予定である。
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