研究課題/領域番号 |
22K10279
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
倉重 圭史 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (30453278)
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研究分担者 |
吉田 光希 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (30453260)
伊藤 修一 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50382495)
中尾 友也 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (90733048)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | amelogenin / エナメル質再石灰化 / reminelarization |
研究開始時の研究の概要 |
歯の表面はエナメル質という人体で最も硬いものでできています。そのエナメル質は、虫歯により少しでも溶けてしまうと再生は困難です。虫歯などで溶けてしまった場合は、レジンで治しますが、虫歯の成り始めのわずかな表面の溶け出しは、フッ素なのでにより再石灰化により治すことが可能です。しかし、フッ素による再石灰化は期間がかかります。この研究は、エナメル質の形成時期に人体からでるタンパク質を使って、より短時間で再石灰化を導く研究になります。
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研究実績の概要 |
本研究では,EMD添加石灰化溶液を用いて,エナメル質形成不全モデルエナメル質を使用し,生体環境下におけるHAp誘導能および色調変化を評価すること目的とした.色調変化について酸処理前エナメル質に比較し石灰化溶液浸漬後エナメル質はΔE=52.065,NaF含有石灰化溶液はΔE=32.895,EMD添加NaF含有石灰化溶液はΔE=3.525であった.歯科において審美面から,ΔE3.7以下が望ましいとされている.本結果からEMD添加NaF含有石灰化溶液は3.525であったことから,見た目においても酸処理前と同等に復色したことが示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
エナメル質試験片を各石灰化溶液浸漬した結果,すべての試料で板状の構造物を認めた.石灰化溶液にフッ化ナトリウム(NaF)を添加することで,石灰化物は針状構造へと変化した.石灰化物はNaF濃度に依存し,高濃度になるにつれ針状構造は太く変化した.EMDを添加したところ,針状構造体が集積した柱状析出物が観察され,高濃度EMDがより太い柱状構造物となった.本結果から析出した針状析出物は,AmelxのHAp結晶を束状にする誘導能により柱状析出物に変化したと示唆された. 今年度は、色調変化について酸処理前エナメル質に比較し石灰化溶液浸漬後エナメル質はΔE=52.065,NaF含有石灰化溶液はΔE=32.895,EMD添加NaF含有石灰化溶液はΔE=3.525であった.歯科において審美面から,ΔE3.7以下が望ましいとされている.本結果からEMD添加NaF含有石灰化溶液は3.525であったことから,見た目においても酸処理前と同等に復色したことが示唆された.
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今後の研究の推進方策 |
2022年度の研究結果は、エナメル質試験片を各石灰化溶液浸漬した結果,すべての試料で板状の構造物を認めた.石灰化溶液にフッ化ナトリウム(NaF)を添加することで,石灰化物は針状構造へと変化した.石灰化物はNaF濃度に依存し,高濃度になるにつれ針状構造は太く変化した.EMDを添加したところ,針状構造体が集積した柱状析出物が観察され,高濃度EMDがより太い柱状構造物となった.本結果から析出した針状析出物は,AmelxのHAp結晶を束状にする誘導能により柱状析出物に変化したと示唆された. 2023年度の研究結果は、色調変化について酸処理前エナメル質に比較し石灰化溶液浸漬後エナメル質はΔE=52.065,NaF含有石灰化溶液はΔE=32.895,EMD添加NaF含有石灰化溶液はΔE=3.525であった.歯科において審美面から,ΔE3.7以下が望ましいとされている.本結果からEMD添加NaF含有石灰化溶液は3.525であったことから,見た目においても酸処理前と同等に復色したことが示唆された. 2024年度は、論文作成を行う。
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