研究課題/領域番号 |
22K10282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
中村 美どり 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (90278177)
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研究分担者 |
中村 浩志 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (00278178)
小出 雅則 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (10367617)
中道 裕子 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (20350829)
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
大須賀 直人 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (80247535)
山下 照仁 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (90302893)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 骨代謝カップリング / Siglec-15 / 続発性骨粗鬆症 / RANKL / OPG / PTH / 骨吸収 / 骨形成 |
研究開始時の研究の概要 |
小児の成長発育過程やメカニカルストレスが関与する歯科矯正治療による骨リモデリングの際に、破骨細胞が発現する免疫受容体であるSiglec-15 がどのような役割を果たしているかを解明する。これまで、骨吸収を抑制しつつ骨形成を促進できる骨粗鬆症治療薬の開発は成功していない。骨吸収抑制活性を有する Siglec-15抗体に骨形成促進作用があることを我々が発見したことが、最大の独自性である。
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研究実績の概要 |
骨組織は、吸収と形成による代謝共役が行われている動的器官である。骨吸収と骨形成の量は、小児のような成長期においては、骨形成が骨吸収活性を凌駕するが、古い骨は新しい骨に改造(リモデリング)される。慢性疾患の小児は、治療に使用される薬剤(グルココルチコイド等)により、骨強度の低下が惹起される。本研究では、小児および青年の続発性骨粗鬆症に対して、骨吸収を抑制しながら骨形成を促進する新しい治療薬を開発することを目的として、破骨細胞への分化と機能を促進する免疫受容体であるSiglec-15の作用メカニズムを解析する。Siglec-15は、破骨細胞に強く発現し、骨芽細胞には発現が認められないにも拘らず、その中和抗体は骨芽細胞分化を強く促進する。我々は、scRNA seq解析を用いて抗Siglec-15抗体に反応する細胞の特徴づけを行うため、遺伝子発現解析を行った。その結果、マウス骨髄細胞の培養系ではSiglec-15 mRNAはほとんど発現していないことが明らかとなった。そこで、セルソーターでRANK陽性Siglec-15陽性細胞とRANK陽性Siglec-15陰性細胞の遺伝子発現をバルクのRNAseqで遺伝子発現を比較する実験を策定、現在解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
scRNA seq解析を用いて抗Siglec-15抗体に反応する細胞の特徴づけを行うため、遺伝子発現解析を行った。その結果、マウス骨髄細胞の培養系ではSiglec-15 mRNAはほとんど発現していないことが明らかとなった。
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今後の研究の推進方策 |
セルソーターでRANK陽性Siglec-15陽性細胞とRANK陽性Siglec-15陰性細胞の遺伝子発現をバルクのRNAseqで遺伝子発現を比較する実験を策定、現在解析中である。
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