研究課題/領域番号 |
22K10317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
竹田 努 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50750527)
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研究分担者 |
篠原 光代 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (00301507)
浅岡 大介 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (30420847)
桑鶴 良平 順天堂大学, 医学部, 教授 (40225313)
永原 章仁 順天堂大学, 医学部, 教授 (00266040)
北條 麻理子 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (60372934)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 機能性消化管疾患 / オーラルフレイル / 腸内細菌 / シネMRI / プロバイオティクス / 慢性便秘症 / 機能性ディスペプシア / 口腔内細菌 / 口腔健康管理 |
研究開始時の研究の概要 |
機能性消化管疾患(FGIDs)は日常生活のQOLに大きな影響を与えるが、病態は不明な部分が多く難治例も多い。申請者は「フレイル」が消化器症状と関連することを発見し、高齢者等で見られる口腔機能の軽微な衰えである「オーラルフレイル」という近年構築された概念に着目した。本研究は、FGIDsとオーラルフレイルの関連の解明のために、医科、歯科による包括的な横断研究として、問診に腹部シネMRIによる蠕動運動の評価を加えたFGIDsとオーラルフレイルの実態調査と口腔内細菌、腸内細菌の探索を実施する。更に治療介入として口腔健康管理、ラクトフェリン摂取の有用性を検証する。
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研究実績の概要 |
消化管蠕動運動の評価としてシネMRIを用いた健常者と機能性ディスペプシア患者の胃蠕動運動の評価を検証し、第30回日本消化器病週間JDDW(第64回日本消化器病学会大会)、第114回日本消化器内視鏡学会関東支部例会、第4回機能性腸疾患研究会にて発表した。シネMRIを用いた胃蠕動運動の解析では、胃体部の振幅、蠕動波高や蠕動能が機能性ディスペプシア群に比較し健常群で有意に高値であった。また食後の適応性弛緩を含めた胃蠕動運動の評価が可能であり、消化管蠕動運動の評価に有用であると考えられた。 また機能性消化管疾患と腸内細菌との関連について、慢性便秘症におけるプロバイオティクスの治療効果の検証のため、高齢者慢性便秘症患者に対しビフィズス菌BB536摂取介入のランダム化二重盲検並行群間比較試験を実施した。プラセボ摂取群と比較して、ビフィズス菌BB536摂取群では、「排便回数」の有意な改善、「排便未完遂回数」や「便秘症状重症度(CSS)スコア」の改善傾向を認めた。またビフィズス菌摂取群では「胸やけ」や「嚥下時つかえ」が、後観察期間でも「胃もたれ」、「喉違和感」、「嚥下時つかえ」、「FSSGスコア」において有意な上腹部症状の改善を認めた。Digestive Disease Week2022、第26回腸内細菌学会学術集会、第108回日本消化器病学会総会にて学会発表を行い、論文にて発表した(Am J Gastroenterol. 2022 Dec 23. online)。ビフィズス菌BB536摂取により、高齢者慢性便秘症患者の便秘症状や上腹部症状が改善することが確認され、有効性、安全性が示された。 オーラルフレイルの実態調査としては、外来患者においてオーラルフレイルの評価と消化器症状の調査を施行し患者登録を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
消化管蠕動運動の評価としてシネMRIを用いて胃蠕動運動の評価を検証し学会にて発表した。また機能性消化管疾患と腸内細菌との関連について、慢性便秘症におけるプロバイオティクスの治療効果の検証を行い論文にて発表することが出来た。 またオーラルフレイルの実態調査としては、外来患者においてオーラルフレイルの評価と消化器症状の調査を施行し患者登録を行った。
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今後の研究の推進方策 |
消化管蠕動運動の評価としては、シネMRIを用いた胃蠕動運動の評価について論文作成を予定している。機能性消化管疾患の実態調査としては慢性便秘症の症状とCT所見との関連について論文作成を検討している。またオーラルフレイルの実態調査としては、オーラルフレイルの評価と消化器症状の調査結果をもとに解析を実施する予定である。
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