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唾液分泌は食後血糖上昇緩和の重要な因子となり得るか?

研究課題

研究課題/領域番号 22K10321
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関産業医科大学 (2023)
金沢学院大学 (2022)

研究代表者

高橋 徹  産業医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80324292)

研究分担者 久保 金弥  名古屋女子大学, 健康科学部, 教授 (00329492)
平野 好幸  千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 教授 (50386843)
安川 然太  東京工科大学, 応用生物学学部, 教授 (60443454)
山本 裕子  神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (60756568)
安細 敏弘  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80244789)
長岡 花恵  北陸学院大学, 健康科学部, 助手 (80882943)
徳永 美希  福岡教育大学, 教育学部, 講師 (90610238)
小野塚 実  名古屋女子大学, 医療科学部, 教授 (90084780)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード食後血糖 / 唾液 / 混合 / 流動 / 離水 / 咀嚼物 / 自由水 / 唾液分泌 / 糖 / 吸収
研究開始時の研究の概要

糖尿病や歯周病の予防を目的に食後の血糖コントロール対策に注目が集まっている。申請者らの先行研究において、小腸内容物の自由水含量が食後血糖上昇緩和の律速因子になっていること、さらに、小腸内容物の自由水含量の大部分が唾液分泌に依存している可能性があることを示してきた。しかし、唾液分泌が食後血糖に与える影響は不明な点が多い。そこで本研究では、食後血糖に及ぼす唾液分泌の影響を抽出し、食後血糖上昇緩和の手法の確立を目指す。

研究実績の概要

糖尿病や歯周病の予防を目的に食後の血糖コントロール対策に注目が集まっている。申請者らの先行研究において、小腸内容物の自由水含量が食後血糖上昇緩和 の律速因子になっていること、さらに、小腸内容物の自由水含量の大部分が唾液分泌に依存している可能性があることを示してきた。しかし、唾液分泌が食後血糖に与える影響は不明な点が多い。まずは、唾液が咀嚼物にどのような影響を与えるのか解明する必要がある。唾液のほとんどは自由水であるため、咀嚼物の中の自由水に着目しつつ咀嚼物の混ざり方の一端を解明することを目指した。昨年度までに、咀嚼物のような懸濁流体では、粒度分布体が離水量に影響を与えることを解明した。離水は自由水に影響を与え、消化に影響をおよぼす可能性が考えられる。本年度は、モデル咀嚼物を用いて、咀嚼物の混ざり方に着目した。離水が起こりやすいモデル咀嚼物と離水が起こりづらいモデル咀嚼物の流動を観察した。その結果、離水が起こりやすいモデル咀嚼物は流動が2つに分かれやすいことが示唆された。一方で、離水が起こりづらいモデル咀嚼物は流れが分離されることはなかった。離水が咀嚼物あるいは消化管内容物への混合に対する影響は今後興味が持たれるところである。離水が混合及び消化に与える影響は未だ明らかになっていない。しかし、デンプンと消化と自由水の関係はある程度のデータの蓄積がある。そのため、今後は自由水の知見を用いて進展する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍のため、共同に実験室で研究する時間が制限された。また、ヒトを使わない体外実験を主に用いて実験を行ってきた。そのため、若干の遅れがあったと認識している。しかし、モデル実験にて、ある程度の成果もあげたと考えている。

今後の研究の推進方策

本年度は、コロナ禍のため共同の実験室の使用が制限された。次年度は、離水が咀嚼物あるいは消化管内容物への混合に対する影響を明らかにすることを目指す。また、唾液分泌から、小腸内容物の自由水含量を推測することも目指す。小腸内容物の自由水含量は食後血糖の律速因子であることがこれまでの研究から明らかため、唾液分泌と食後血糖の関係を解明できる可能性が高いと考えられる。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 米粉摂取がラット腸内細菌叢と唾液中IgAレベルに与える影響2023

    • 著者名/発表者名
      山本 裕子, 高橋 徹, 両角 俊哉, 猿田 樹理, 坂口 和歌子, 清水 智子, 東 雅啓, 窪田 展久, 河田 亮, 槻木 恵一
    • 雑誌名

      日本唾液ケア科学会誌

      巻: 2 ページ: 36-36

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Lower Rate of Water Absorption of an Oral Rehydration Solution with Partially Hydrolyzed Guar Gum in Conscious Rats2022

    • 著者名/発表者名
      Takahashi Toru、Tokunaga Miki、Okubo Tsutomu、Ozeki Makoto、Kapoor Mahendra P.、Yasukawa Zenta
    • 雑誌名

      Nutrients

      巻: 14 号: 20 ページ: 4231-4231

    • DOI

      10.3390/nu14204231

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Assessment of Factors Affecting Adulthood Body Mass Index among Japanese Using the Bayesian Network2022

    • 著者名/発表者名
      Horiuchi Rie、Maki Yuko、Tokunaga Miki、B. Singh Ram、W. Wilson Douglas、S. Buttar Harpal、Takahashi Toru
    • 雑誌名

      Journal of Food and Nutrition Research

      巻: 10 号: 7 ページ: 511-516

    • DOI

      10.12691/jfnr-10-7-10

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] リキッドフィーディングを採用している農場で発生した胃潰瘍に対するアラビアガム給与の効果(予報)2023

    • 著者名/発表者名
      髙橋徹,竹本恵太,徳竹亜耶,川瀬貴博,堀田義雄,塚原隆充
    • 学会等名
      日本畜産学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ベイジアンネットワークを用いた因果関係解析による,肉豚増体に最も関与する短鎖脂肪酸測定部位の特定2023

    • 著者名/発表者名
      髙橋徹、井上亮、川瀬貴博、塚原隆充
    • 学会等名
      ハインドガットクラプ
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 消化管内の流れから見えてくる消化生理2022

    • 著者名/発表者名
      髙橋徹
    • 学会等名
      第37回日本臨床栄養代謝学会学術集会(JSPEN2022)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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