研究課題/領域番号 |
22K10336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大野 幸子 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (20797237)
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研究分担者 |
石丸 美穂 筑波大学, 医学医療系, 助教 (30882980)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歯科レセプトデータ / 大規模歯科データ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、大規模歯科レセプトデータベースを用いた基礎疾患を有する高齢者に対する歯科診療の実態を明らかにするとともに、その安全性を明らかにする。具体的には①基礎疾患を有する高齢者に対する一般歯科治療および侵襲的歯科治療の現況、 ②基礎疾患を有する高齢者における各種歯科診療に起因する有害事象および偶発症の発生頻度、③各種歯科診療に起因する有害事象・偶発症関連因子の同定、④歯科レセプトデータにおける有害事象・偶発症関連病名、診療行為の妥当性を電子カルテ、インシデント/アクシデントレポートを用いて検証する。
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研究実績の概要 |
高齢者の口腔機能低下は誤嚥性肺炎や低栄養を引き起こすことから、適切な歯科医療の供給が推進されている。そのような状況の中で、これまで国内外で歯科介入が全身状態改善に与える効果が研究されてきた。一方、嚥下障害や心血管疾患等の基礎疾患を有する高齢者における一般歯科診療の安全性については十分な議論がなされていない。後出血、術後感染、異物誤嚥をはじめ、歯科診療に伴う有害事象や偶発症は多くの小規模研究で報告されているものの、大規模な調査はほとんど存在しない。歯科は個人診療が主であり大規模臨床研究が困難であることに加え、診療に起因する有害事象・偶発症は回避すべき対象であるため、調査時の過小報告も懸念される。本研究の目的は、大規模歯科レセプトデータベースを用いて、基礎疾患を有する高齢者に対する歯科診療の実態、歯科診療に関連する有害事象や偶発症の発生率、およびその関連因子を明らかにし、高齢者歯科診療の安全性を向上することである。 2022年度は大規模レセプトデータベースを使用して、抗凝固薬使用者における抜歯後出血の検討、体重減少とその後の要介護の関連について検討し、学会発表、論文公表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き高齢者の歯科診療の安全性および、歯科介入の健康への有効性について検討を行う。
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