研究課題/領域番号 |
22K10408
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
村上 壮一 北海道大学, 大学病院, 助教 (80706573)
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研究分担者 |
土佐 紀子 北海道大学, 医学研究院, 助教 (20312415)
方波見 謙一 北海道大学, 大学病院, 助教 (20528856)
倉島 庸 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (40374350)
平野 聡 北海道大学, 医学研究院, 教授 (50322813)
本間 宙 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (60307353)
七戸 俊明 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (70374353)
伊澤 祥光 自治医科大学, 医学部, 准教授 (90565699)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ダメージコントロール手術 / 外傷手術 / シミュレーションプログラム開発 / 新規シミュレーター開発 / 手術教育 / シミュレーショントレーニング / 外科教育 / ポータブルシミュレーター / 外傷診療 / 地域医療 / 一般外科医 / DCR |
研究開始時の研究の概要 |
前研究で完成した「一般外科医のための外科診療DCRトレーニングコース」を試行、ブラッシュアップを行うとともに、学習者評価およびコース評価に用いる為の主観的・客観的指標による評価法を確立する。これと平行して外傷診療アウトカム評価法を確立、実臨床データを蓄積するデータベースを構築する。準備完了後研究に参加しコース受講および所属する施設の外傷診療データをデータベースに入力するボランティア外科医を募集、施設全体、および直接診療した患者の診療について研究期間中継続的に入力する。コース受講前後の患者アウトカムや診療の質を比較する事により、コースの有用性を証明する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、ボランティア外科医に、順次開発した『一般外科医のための外傷診療DCRトレーニングコース』を受講していただく予定であった。コースは年3回開催し、1コースの受講人数は6-8名。受講修了後もボランティア外科医に外傷診療データベースへの所属病院の外傷診療データ入力を継続していただくき、受講後2年間継続する予定であった。しかし、後述の通り、前提となるトレーニングコースの実施やデータ収集が資金不足で困難となり、この対策で研究代表者が多忙となり本研究を進めることが困難となった。このため、資金集めを行いながら、大規模なシミュレーショントレーニングの代替として開始した、腹部のダメージコントロール手術に絞った教育プログラムの開発、専用のシミュレーター開発、プログラムの有用性の科学的検証を中心に行った。本研究については、その有用性を証明科学的に証明できたとともに、シミュレーターを製品化することができた。なお現在特許申請中である。この研究結果はGlobal Surgical Education誌に掲載された(Tojima Hiroyasu, Murakami Soichi, Poudel Saseem, 他: Development of a simulator and training curriculum for liver trauma surgery training for general surgeons. Global Surgical Education, 3(1):36, 2024.)。 以上のように、2023年度は大規模なシミュレーショントレーニング開発とその証明について研究を進めることが出来なかったが、代替として進めた小規模なシミュレーショントレーニング開発について、完成させ、その成果を発表することが出来た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度に行うべきボランティア外科医の募集が2023年度においても進まなかった。 北海道内の救命救急センター12病院とこれに準ずる5病院、救命救急センターの設置地域で外傷を受け入れている23病院、救命救急センター設置のない地域で外傷を受け入れている20病院の3群に分け、それぞれ10病院より最低1名ずつを目標にボランティア外科医を募集する予定であったが、研究者の業務増大等でこの部分が膠着してしまった。この原因として、特に開発した『一般外科医のための外傷診療DCRトレーニングコース』試行において資金が不足すること、またデータを収集するためのデータベース作成資金も不足した事があり、研究を具体化することが出来ず、研究倫理申請を行うことができなかった事が大きい。なおクラウドファンディング等で資金を得るなど、2023年は追加の資金集めを行った結果、ある程度資金の目処が立った事より、2024年度は、代替で行っているダメージコントロール手術のシミュレーター・プログラム開発、その有用性の証明研究に加えて、『一般外科医のための外傷診療DCRトレーニングコース』の有用性を証明するこの研究計画についても再開可能と見込んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
北海道内の救命救急センター12病院とこれに準ずる5病院、救命救急センターの設置地域で外傷を受け入れている23病院、救命救急センター設置のない地域で外傷を受け入れている20病院の3群に分け、それぞれ10病院より最低1名ずつを目標にボランティア外科医を募集する予定であった。これについては北海道内に限らず、ボランティア外科医を得られる全国の外傷を取り扱っている病院20施設程度に規模を縮小、群分けを行わず、シングルアームでの比較とする。また完全なボランティア参加は札幌近郊の外科医に留め、研究協力者に交通宿泊費を支給する形で計画を継続する。
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