研究課題/領域番号 |
22K10409
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
伊藤 勝博 弘前大学, 災害・被ばく医療教育センター, 教授 (20322951)
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研究分担者 |
辻口 貴清 弘前大学, 災害・被ばく医療教育センター, 助教 (90737454)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 被ばく医療 / 救急医療 / 災害医療 / 医学教育 / 放射線防護 / 放射線教育 / 放射線事故 / 原子力災害 / 教育 |
研究開始時の研究の概要 |
放射線事故時に発生する可能性がある放射能汚染傷病者に対応する医療従事者は、傷病者に付着している放射性物質に晒されるため、救急医療提供に際し、過度な不安にさらされる可能性が高い。本研究では著者らが開発する被ばく線量簡易演算アプリケーションや教材を基に、原子力災害拠点病院および原子力災害医療協力機関に所属する原子力災害医療派遣チーム(≒原子力災害時のDMAT)の隊員として登録されている医師・看護師・診療放射線技師を対象に、得られたデータを用いた教材にて放射線防護に係る講義、質問紙調査を実施する。
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研究実績の概要 |
放射線事故・原子力災害時に発生する可能性のある被ばく/汚染傷病者に対応する医療従事者(以下、EMR)は、自らの放射線被ばくに際して大きな不安に駆られながらの活動を行ねばならない。EMRへの被ばく医療・放射線防護の教育が福島第一原子力発電所事故以降、全国的に行われている一方、過去の放射線事故事例に基づいた被ばく線量の認知については高くない。そこで本研究では、放射線実測実験および放射線物理シミュレーション技術を駆使し、汚染傷病者に対応するEMRの被ばく線量を迅速に算出するアプリケーションを開発し、救急・災害医学分野における放射線防護教育に資するデータ提供を目指す。 令和5年度の研究において、本研究の中核を成すアプリケーション開発に着手することができ、iOS(iPadなどのタブレット端末を含む)で汚染傷病者からEMRが受ける被ばく線量を直感的に概算できるアプリ開発に成功した。なお、令和5年度内にこれら開発アプリを医学教育に活用することもでき、次年度以降は教育効果を検討していく予定となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
令和6年度末までに開発予定のアプリケーションを令和5年度内に開発することができた。
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今後の研究の推進方策 |
当初予定を繰り上げて、開発したアプリケーションの医学教育利用とそれに伴う教育効果の検討を進める。また、積極的な論文執筆と学会発表を行う。
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