研究課題/領域番号 |
22K10414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大西 輝 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (60634269)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 関節リウマチ / レセプトデータベース / 単施設コホート研究 / 多施設共同レジストリー / NDB / コホート研究 / 合併症 |
研究開始時の研究の概要 |
レセプトデータベースと多施設共同レジストリー、単施設コホート研究は、単一での使用には限界があり相補的に利用されるべきであるが、そのような活用がされることはあまりない。本研究では、これらの異なる3つのデータベースを有機的に利用することで、ランダム化比較試験では検討が困難なエビデンスの創出に取り組む。今回、関節リウマチ患者の合併症に関するアウトカムの改善に結び付けることを目標とし、レセプトデータベースと多施設共同レジストリー、単施設コホート研究の3つの規模の異なるデータを有機的に活用し、膨大な実臨床での診療データから新しい医学的エビデンスを創出する。
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研究実績の概要 |
レセプトデータベースは、データの規模が大きく、一般化可能性が高いが、測定項目の設定が限られ、対象者・アウトカムの測定の妥当性に注意を要し、交絡やバイアスの対処が困難である。多施設共同レジストリー研究は測定項目の設定において自由度が高く、対象者・アウトカムの測定の妥当性が確保されやすく、交絡・バイアスに対処しやすい一方、データの規模が中等度で、悉皆性の確保が困難である。単施設コホート研究は背景機序に迫ることのできる、高価だが特殊な検査を実施ししやすい一方、データの規模は小さく、一般化可能性に限界がある。レセプトデータベースと多施設共同レジストリー、単施設コホート研究は、単一での使用には限界があり相補的に利用されるべきである。また、関節リウマチ患者では健常者に比べ、各種合併症の発生割合が高く、予後不良因子として知られている。例えば、RA患者では慢性腎臓病の発症割合が高く、腎機能の悪化は心血管イベントや死亡と関連している 。しかし、合併症を併発した患者への新規薬剤の安全性、新規薬剤の合併症への発生リスク、合併症の発症予防、発症予測は十分に検討されていない。今回、RA患者における合併症の検討領域を広げ、3つの異なる研究データを有機的に利用することで、特殊な患者のアウトカムの改善に結び付けていく。①レセプトデータベースとしてMDV、②多施設共同疾患レジストリーとしては関西7大学での多施設共同大規模RAレジストリー(ANSWERコホート)、③単施設コホート研究としては京都大学リウマチセンターコホート(KURAMAコホート)を利用している。①についてはMDVのデータを取得し、データクリーニングを実施している。②については生物学的製剤、JAK阻害薬による腎機能への影響を検討中である。③については、採血・尿サンプルを取得したため、今後腎機能障害になるバイオマーカーを探索的に検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
NDBの申請に時間がかかるため。
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今後の研究の推進方策 |
NDBの申請に時間がかかるため、MDVのレセプトデータを使用して解析を行っている。
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