研究課題/領域番号 |
22K10421
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
廣澤 孝信 獨協医科大学, 医学部, 講師 (90810549)
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研究分担者 |
徳増 一樹 岡山大学, 大学病院, 助教 (10838816)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | オンライン診療 / 人工知能 / 機械学習 / 生成AI / 遠隔聴診 / 身体診察 / 電子聴診器 / 地域医療 |
研究開始時の研究の概要 |
新興感染症の流行でオンライン診療の普及が加速したが、一般にオンラインでは身体診察ができない。本研究では、この成果を踏まえ以下の方法を通じ、オンラインでの身体診察を可能にする「リアルタイム遠隔聴診」システムを確立し、その臨床応用および地域医療への展開を目指す。 1. 環境検証:心音における診断の正確さについて、インターネットを介した電子聴診器と生体音図による「リアルタイム遠隔聴診」を検証する。 2. 臨床への応用:「リアルタイム遠隔聴診」を、発熱外来を中心とした臨床環境において有用性を検証する。 3. 地域医療への展開:「リアルタイム遠隔聴診」を含むオンライン診療について新しい地域医療の形を検討する。
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研究実績の概要 |
これまでのオンライン聴診によるオンライン診療の成果について、日本医事新報に特集記事を執筆した。 また、2022年度の先行研究にて心音のオンライン聴診において、従来の対面による聴診法の方が診断精度が有意に優れていることがわかったため、オンライン聴診を補助する機械学習モデルの開発を行った。その上で、その機械学習モデルの有用性を示すためにオープンラベルランダム化比較試験を行い、その成果をデジタルヘルスを専門とする国際医学雑誌Digital Healthに投稿し査読の上、掲載された。 さらに、今後のオンライン聴診やオンライン診療に資するための診療補助として期待される生成AI(人工知能)をはじめとする人工知能の利活用による有用性についての研究と発表を国内外に向けて学会や論文として行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでのオンライン聴診によるオンライン診療の成果を国内医学雑誌および国際医学雑誌に発表することができたためである。また、今後のオンライン聴診やオンライン診療に資するための診療補助として期待される機械学習モデルをはじめとする人工知能の開発およびその利活用による有用性についての研究と発表を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
これまで使用していた電子聴診器に替わる新たな電子聴診器の開発および診断補助システムの構築に向けた共同研究の体制を強化している。また、国際学会に参加し、国際共同研究に向けた体制づくりを検討する。さらにオンライン聴診やオンライン診療の補助を担える可能性のある生成AIをはじめとする新しい技術の可能性についても探究を行う予定である。
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