研究課題
基盤研究(C)
本研究は、遠隔システムを用いて、CKDの医療従事者のメンタルケアスキル向上のための教育と支援を行うためのシステムを開発することを目的としている。そのために、課題1として、透析患者におけるうつ病に対する「多職種による協働ケア(MDCC)」を担うケアマネージャーの育成プログラムを構築し、その教育効果を検証する。次に、課題2として、うつ病を合併した透析患者に対するMDCCの実行可能性および有用性の評価を行う。
本研究はうつ病を合併した血液透析患者を対象とした、情報技術(IT)による遠隔システムを用いた多職種による協働ケア(Multi-Disciplinary Collaborative Care System: MDCC)の実行可能性および有用性を検証する多施設共同研究である。本研究には2つの課題が含まれており、(課題1)MDCCを担ううつ病ケアマネージャー(看護師あるいは心理師)の育成プログラムの構築と教育効果の検証、ならびに(課題2)うつ病合併透析患者を対象としたMDCCの実行可能性と有用性の検討である。本年度は課題1のうち、ケアマネージャー育成プログラムの構築を行った。MDCCを担うケアマネージャー育成に必要な要素の適切性を腎臓内科医、慢性腎臓病療養指導看護師、精神科リエゾン専門医と公認心理師等の複数の専門職種からなるプログラムメンバーによって検討し、育成プログラムを構築した。これに加えて、課題2を実施するための介入プログラム、遠隔システムによるスーパービジョンを含むプロトコルを上記の複数の専門職種からなるメンバーによって検討、構築した。
3: やや遅れている
参加施設とケアマネージャーの選定が遅れたため。
次年度は課題1について、構築したプログラムに基づいてケアマネージャーの育成を行い、その教育効果の検証を行う。さらに課題2について、エントリーとMDCCによる介入に着手する。
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CKD next strategy
巻: 14 ページ: 11-11
臨床透析
巻: 38 ページ: 1189-1194
精神科治療学
巻: 37(増刊) ページ: 326-329
巻: 38 ページ: 1630-1636
腎と透析
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