研究課題/領域番号 |
22K10444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
諸井 陽子 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20443872)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 医療接遇 / 早期臨床体験実習 / 教育プログラム開発 / プロフェッショナリズム / ロールプレイ / アンプロフェッショナル / 認知症 / 教育プログラム / 医学生 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、医学生のアンプロフェッショナルな行動が問題視されており、医学生時代での行動の改善が求められるが、効果的な教育の機会を得ているとは言い難い現状である。 本研究では、医学生の医療情報に対する認識の程度に加え、医学生がアンプロフェッショナルな行動を自ら演じることによって感じた気持ちの変化から、医学生が問題を引き起こす要因を明らかにするとともに、自身の行動の内省を促し、アンプロフェッショナル行動の発生を未然に防ぐための教育プログラムを開発し、その有用性を検討する。
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研究実績の概要 |
医学生のアンプロフェッショナルな行動が問題視され、それらは臨床体験実習時での不適切硬度としても報告されている。これらの不適切な行動は医学生が病院実習に臨むために必要な医療者としての接遇の知識が不足していたことがその原因の一つとして考えられるが明らかではない。そこで、医学生がアンプロフェッショナルな行動を自ら演じることによって感じた気持ちの変化から、医学生が問題を引き起こす要因を明らかにするとともに、自身の行動の内省を促し、アンプロフェッショナル行動の発生を未然に防ぐための教育プログラムを開発することを目的として本研究を開始した。 研究2年目である本年度は、研究初年度に立案した教育プログラムを継続して実施するとともに、そこから得られたが学習者の学びについて解析をすすめた。授業後に実施した学生アンケートから、本授業は病院実習に「とても役立つ(83.6%)」「役立つ(16.4%)」と学生からは肯定的な回答を得られた。その理由として「患者さんへの関わり方について具体的に学べた」「ダメな例がありイメージしやすかった」「思った以上にきちんとしていないとよい印象にはならないことが分かった」「患者さんへの接し方が医師の信頼に関わることを感じた」等が挙げられた。授業後に実施した早期臨床体験実習では、受け入れ病棟から医学生の不適切行動に関する報告がなかったことから、医療現場における不適切な行動をロールプレイで体験及び観察させることにより、自身の言動が他者に与える印象を認識させ、早期臨床体験実習における好ましい言動の外化を促すことができたと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
医学生の学習段階に応じた教育プログラムを企画・実施し、授業ワークシートおよび、授業後アンケートから学習者の学びに関するデータを取得することができた。また、福島県立医科大学倫理委員会に申請し承認を得て研究を進めたこと、および、研究成果を学術大会で公表できたことから研究は順調に進んでいると考える。
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今後の研究の推進方策 |
取得したデータを解析し、演じる事から得られる学びについて統計解析を進めるとともに、医学生および医療職を対象としたWebアンケート調査を実施し、アンプロフェッショナル行動への認識について調査をする。
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