研究課題/領域番号 |
22K10463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小笠原 一能 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (40800529)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 診療ガイドライン / 医学教育 / 精神科診療ガイドライン / 国際的診断基準 / EGUIDE |
研究開始時の研究の概要 |
日常の医療水準の向上・均てん化のために、医学研究で判明した事実を根拠(エビデンス)として「診療ガイドライン」(GL)が作られています。GLによって医療が良質に均てん化されることで、医学研究の水準も向上することも期待できます。日本の精神科領域でもうつ病・双極性障害・統合失調症などのGLが公表されていますが、これらの実際の利用実態はまだ明らかではありません。そこで本研究ではこれらのGLとその前提となるDSM-5などの国際的診断基準の活用実態に関し愛知県内の精神科医療機関を対象として直接調査し、GL普及の現状とGL普及状況に関連する要因を明らかにし、GLの一層の普及に必要な施策を検討していきます。
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研究実績の概要 |
COVID-19の所属機関全体への影響により、研究の遂行は大きく影響を受けたが、その中で以下のように研究を進めた:①本邦における精神科診療ガイドライン(以下、GL)についての調査研究を進め、英文9本(内、筆頭著者1)・和文3本(内、筆頭著者2)の論文を出版した/②双極性障害の診療ガイドライン(日本うつ病学会)の総論部分を執筆した(執筆チームのリーダー)/③「精神科医療の普及と教育に対するガイドラインの効果に関する研究」(EGUIDEプロジェクト)にも関与した。④精神科領域の国際的診断基準である「DSM-5」の改訂版「DSM-5-TR」の日本語版翻訳作業に参加した/⑤日本精神神経学会・日本うつ病学会の年次学術総会に参加し、国際的診断基準・精神科GLに関する研究発表について調査した。この①~④を通じて、日本国内での精神科GLを巡る現状の把握を行った。それと併せ、精神科GLに関連した講演を計4回(内、学会発表1)行い、参加者との質疑などを通じて、精神科GLに関する社会の理解の現状の把握を図った。これらは今後予定されているインタビューおよび大規模質問紙調査の内容を立案する上での基礎的情報として必要なものである。 またこれと並行して、診療ガイドライン(精神科領域以外のものも含む)の普及活動について、国内外の先行研究の調査を現在進めているところである。しかし現時点で検索しえた文献の数をみると、先行研究の数が予想外に少ない可能性も出て来ている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の所属機関全体への影響により、研究活動にあてることのできる時間が減少したため。
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今後の研究の推進方策 |
診療ガイドラインの普及活動についての先行研究の情報収集を引き続き進める。 また、この領域におけるエキスパートとの討議、および比較的少数の精神科医を対象としたインタビューを行い、そこで得られた情報を質的に検討する。 これを踏まえて、大規模調査における質問紙の作成を進める。
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