研究課題/領域番号 |
22K10474
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
杉山 智美 昭和大学, 歯学部, 講師 (20433823)
|
研究分担者 |
山口 真奈 昭和大学, 歯学部, 研究生 (50851581)
五十嵐 悠 昭和大学, 歯学部, 助教 (80836651)
前田 昌子 昭和大学, 教養部, 准教授 (90433797)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 医療面接 / 音響分析 / 客観評価 |
研究開始時の研究の概要 |
現在コミュニケーション教育が重要視されている、しかし、コミュニケーションの質を評価する際、客観的な評価は非常に少ない。そこで今回、音響分析を応用して検討を行うこととした。サンプルは医療面接時の会話とし、音響分析を行う。今回は、特に母音の第一フォルマント(以下F1)、第二フォルマント(以下F2)、基本周波数(以下F0)を活用し、会話の特徴の定量化を行うことで、客観的評価のための指標を作成する。 教員の評価だけではなく、学生自身が模擬患者や指導教官の評価に頼るだけではなく客観的に自分自身を評価することが可能な評価システムの作成を行う。
|
研究実績の概要 |
我々歯科医師にとって医療面接は,診断を行う上で必要不可欠である.今回我々は,本学学生に対し,医療面接の模擬試験後にアンケート調査を実施することで,学生の医療面接に対する認識について把握し,今後の医療面接における教育的視点で必要な事項や問題点を把握することを目的とした. 【対象と方法】対象は,5年次生(65名)である。臨床実習の際に医療面接の模擬試験を実施し,その後Web上にてアンケート調査を実施した.各項目に関して集計を行い,自由記載に関してはテキストマイニングを使用し,頻出の単語や関連性の強い単語を表にまとめた. 【調査項目】①出席番号,②臨床実習を行った診療科,③医療面接の経験の有無,④練習をした学年,⑤どのような練習をしたか,⑥他科での医療面接の経験の有無,⑦実施回数,⑧今までの練習の成果を発揮することができたか,⑨医療面接のスキルをアップに必要なこと(自由記載),⑩自己採点(自由記載). 【結果】62名の対象者が,4年次に練習をおこなっており、実際に医療面接を行った者は,全体の8割だったが、回数は5回以下と少なかった。自己採点では“ある程度成果を出すことができた”と答えた者が40名で最も多く,次いで“あまり成果を出すことができなかった”と答えた者が21名だった.項目⑨においては,面接,医療という用語が多く,次いで練習,必要という用語が多く認められた.また,練習,繰り返す,場数等の用語も認められた.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は、コロナ渦であり学生実習が通常とは異なる方法で実施されていたため、サンプル採取が滞っていたが、本年度は現在まで、問題なくサンプル採取を行うことができた。 学生からのアンケ―トについてが回収し、分析済みである。今後は、学生アンケートと音響分析結果、指導医の採点結果を比較し検討する予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
アンケ―トの集計結果より、学生自身は医療面接の経験がスキルアップには必須であると考えている一方、実際の臨床実習では医療面接を実施できていない現状も明らかとなった。 今後は、医療面接トレーニングシステムを構築し、実際に学生自身に使用してもらうことで医療面接スキルの向上ができるようプログラムを作成する。
|