研究課題/領域番号 |
22K10475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
中田 善規 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60287018)
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研究分担者 |
渡邉 雄一 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センター東アジア研究グループ, 研究員 (20450538)
尾崎 章彦 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (10888621)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Malmquist指数 / 生産性 / COVID-19 / 手術 / 効率性 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウィルス感染症パンデミックは医療資源利用に甚大な変化をもたらした。その結果、新型コロナウィルス対策以外の通常医療は医療資源を十分に利用できず、質・量ともに制限を受けた。パンデミックが新型コロナウィルス対策以外の通常医療にもたらす長期的影響は全く不明である。 本研究では新型コロナウィルス対策とは直接関係しない手術医療を取り上げて、パンデミック中の生産性変化を長期的に評価することを目的とする。本研究の知見は、新型コロナウィルス感染症パンデミックが通常医療の生産性に及ぼす影響を知るための基礎的知識となることが期待できる。
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研究実績の概要 |
2022年度の成果としては予定通りに2020~2022年度分のデータ収集を完了することができた。帝京大学医学部附属病院中央手術部で2020-22年に行われた全手術データを収集した。データ収集では手術医療のインプット・アウトプットを決定し、目標とする生産性分析に必要かつ十分なデータを正確に収集した。具体的には手術医療のインプットとして「手術を行う医師の人数」・「手術に要する時間」などのデータを集めた。また手術医療のアウトプットとしては、「手術診療報酬額」データなどを収集した。 研究途中の成果としては、日本政府の発出した「緊急事態宣言」と手術医療生産性変化の関係を明らかにした。その結果、緊急事態宣言によって手術医療生産性が低下することはなかったということが明らかになった。この成果は下記英文論文として発表された。 Nakata Y, Watanabe Y, Ozaki A. Surgical productivity did not suffer despite the states of emergency against the COVID-19 pandemic in Japan: a retrospective observational study. BMC Health Services Research 2022 Oct 20; 22(1):1267 doi: 10.1186/s12913-022-08669-w
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ収集は無理のない計画を立てたため、問題なく進行している。また、研究途中の成果を英文論文として早くも発表できたのも大きな進展である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度も現在の調子を維持して、データ収集を継続する予定である。データ収集が完結した時点で、パンデミック以前のデータと組み合わせた長期生産性変化を調べる研究を行う予定である。
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