研究課題/領域番号 |
22K10506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 琉球大学 (2023) 新潟大学 (2022) |
研究代表者 |
関根 正幸 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70345502)
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研究分担者 |
植木 雄志 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (10727564)
工藤 梨沙 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30752787)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | HPV感染 / 子宮頸癌 / 中咽頭癌 |
研究開始時の研究の概要 |
「咽頭と子宮頸部で、HPV感染に続く異型細胞から癌化へのプロセスにどのような違いがあるのか?」という「問い」に対して、健常人を対象にした大規模なHPV感染状況の調査を行い、病理細胞診とHPV E6/E7遺伝子発現解析を併せて行うことで、中咽頭癌に対する二次予防を提唱する基礎データを得ることを目標とする。 具体的には、①健常人における子宮頸部と咽頭のHPV感染型プロファイルの違い、②子宮頸部と咽頭のハイリスクHPV感染陽性者にて、HPVゲノムの宿主細胞への組み込み(E6/E7 mRNA発現)と異型細胞の出現頻度に違いがあるかどうか、③咽頭HPV感染と性的活動性、飲酒・喫煙の相関、を解析する。
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研究実績の概要 |
「咽頭と子宮頸部で、HPV感染に続く異型細胞から癌化へのプロセスにどのような違いがあるのか?」という「問い」に対して、健常人を対象にした大規模なHPV感染状況の調査を行い、病理細胞診とHPV E6/E7遺伝子発現解析を併せて行うことで、中咽頭癌に対する二次予防を提唱する基礎データを得ることを目標としている。具体的には、①健常人における子宮頸部と咽頭のHPV感染型プロファイルの違い、②子宮頸部と咽頭のハイリスクHPV感染陽性者にて、HPVゲノムの宿主細胞への組み込み(E6/E7 mRNA発現)と異型細胞の出現頻度に違いがあるかどうか、③咽頭HPV感染と性的活動性、飲酒・喫煙の相関、を解析する予定である。 コロナ渦の影響により検体収集が予定通りに進まず苦慮している。現状の検体採取は15mlの生理食塩水で10秒間のうがいを依頼しているが、検体採取方法を検討している。これまでには子宮頸癌検診受診者122人でHPV感染を調べ、子宮頸部20人、咽頭1人がHPV陽性を示し、子宮頸部と咽頭の重複感染は認めていない。また、新潟市の20代健常者を対象としてうがい液を用いてHPVジェノタイピング検査を行ったところ、登録者は、女性が268名(90.9%)、男性が27名(9.1%)であった。解析の結果では、295例の全例でHPV感染を認めておらず、以上の結果からは、日本人20代の口腔内HPV感染率は欧米よりも低率であることが示唆されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延のため、うがい液を用いた検体収集が予定通りに進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
協力施設に再度協力依頼を要請し、子宮頸がん検診受診者での検体採取を促進する。
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