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残留性有機汚染物質PFASの高曝露地域における代謝疾患リスクに関する疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K10509
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関京都大学

研究代表者

原田 真理子  京都大学, 医学研究科, 研究員 (10553399)

研究分担者 原田 浩二  京都大学, 医学研究科, 准教授 (80452340)
藤井 由希子  第一薬科大学, 薬学部, 准教授 (80733542)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードフッ素化アルキル化合物 / 体内動態 / 疫学 / 沖縄県 / 代謝疾患
研究開始時の研究の概要

日本及び諸外国でフッ素化アルキル化合物(Perfluoroalkyl substances: PFAS)による環境汚染が発覚してきている。日本においては沖縄県の中部地域などで広範に飲料水が汚染され、曝露が高い集団がある。PFASは代謝系受容体への活性が動物実験で報告されており、糖尿病、脂質異常症の循環器疾患のリスクファクターを修飾しうると考えられる。本研究では沖縄中部地域などの住民を対象とした疫学調査を実施する。血漿検体のPFASを分析し、糖尿病、脂質異常症の罹患、また関連する生化学指標との関連を解析する。また過去の曝露を推計し、症例対照研究として解析を行う。

研究実績の概要

日本及び諸外国でフッ素化アルキル化合物(Perfluoroalkyl substances: PFAS)による環境汚染が発覚してきている。日本においては沖縄県の中部地域などで広範に飲料水が汚染され、曝露が高い集団がある。PFASは代謝系受容体への活性が動物実験で報告されており、糖尿病、脂質異常症の循環器疾患のリスクファクターを修飾しうると考えられる。本研究では沖縄中部地域、他の地域を含めて住民を対象とした疫学調査を実施する。血漿検体のPFASを分析し、糖尿病、脂質異常症の罹患、また関連する生化学指標との関連を解析する。また過去の曝露を推計し、症例対照研究として解析を行う。
2022年度、沖縄県において汚染の影響下にある自治体のうち、中部地域の浦添市のクリニックでリクルートされた検体のPFAS分析を実施した。生活習慣病、肥満が評価された。高分解能ガスクロマトグラフ電子捕獲負イオン化質量分析により血漿中PFASを分析し、主として7種が検出された。患者の臨床情報のデータセットを構築し、データマネジメントとしてレコードのチェックを行い、疑義のある数値について照会を行った。血漿中PFAS分析値を取り込んで統計解析用のデータセットを構築した。
2023年度は浦添市のほか、沖縄県6市町村での住民からの血液検体の収集、また背景となる情報の収集を行った。沖縄県以外の高曝露集団として東京都多摩地域30市町村の住民を対象として調査を実施した。検体のPFAS分析、生化学検査を完了した。2022年のデータ解析から、血清コレステロール値とPFASの関連について検討を行った。解析結果について論文を作成し、投稿を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りに、調査対象地域での検体採取、またPFAS分析を行っている。中間解析のためのデータセットの構築もできており、解析結果も論文投稿している。

今後の研究の推進方策

新たに組み入れた地域でのデータセットについて統計解析を実施し、候補となるアウトカムとの関連を明らかにする。また進行中の他の地域での参加者のリクルートを進める。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] PFAS汚染とバイオモニタリング、そこから見る健康リスクについて2023

    • 著者名/発表者名
      原田 浩二, 藤井 由希子
    • 雑誌名

      生活と環境

      巻: 68 ページ: 25-29

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] PFAS汚染の態様と室内環境,バイオモニタリング,そして健康リスクについて2023

    • 著者名/発表者名
      原田 浩二, 藤井 由希子
    • 雑誌名

      ビルと環境

      巻: 183 ページ: 41-48

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Potential confounders in the association between per- and polyfluoroalkyl substance exposure and diabetes2022

    • 著者名/発表者名
      Harada Kouji H.、Harada Sassa Mariko
    • 雑誌名

      Diabetologia

      巻: 65 号: 10 ページ: 1745-1746

    • DOI

      10.1007/s00125-022-05758-7

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ペル・ポリフルオロアルキル 物質による汚染地域沖縄、大阪摂津、 東京多摩でのヒトバイオモニタリング2023

    • 著者名/発表者名
      原田浩二、Lyu Zhaoqing
    • 学会等名
      第2回環境化学物質3学会合同大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] PFAS の健康影響に関する研究のまとめ2023

    • 著者名/発表者名
      原田浩二
    • 学会等名
      第2回環境化学物質3学会合同大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] ヘルスケア分野に求められるPFAS への取り組み(分担)2024

    • 著者名/発表者名
      原田 浩二, 藤井 由希子, 藤谷 倫子
    • 総ページ数
      365
    • 出版者
      情報機構
    • ISBN
      9784865022674
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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