研究課題/領域番号 |
22K10518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
長岡 憲次郎 松山大学, 薬学部, 講師 (40752374)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ラクトフェリン / 炎症性腸疾患 / アレルギー / 予防医学 |
研究開始時の研究の概要 |
抗ラクトフェリン(LF)抗体は好中球抗体(ANCA)の一つであり、様々な自己免疫性疾患と関わるとされるが、炎症性腸疾患(IBD)との関連性については、詳細な検討が行われておらず、LFの構造変化や抗LF抗体との関係性を考慮した解析は行われていない。本研究では、マウスを用いたin vivo 実験とIBD患者の臨床検体解析等を通して、抗LF抗体およびLFタンパク質が腸管免疫に及ぼす影響を解明し、IBDの新たな病態機序を見出すことを目的とする。
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研究実績の概要 |
我々は、抗ラクトフェリン(LF)抗体陽性マウスの実験モデルを確立し、気道や腸管の粘膜組織で免疫機能が変化していることを発見した。抗LF抗体は好中球抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody;ANCA)の一つであり、様々な自己免疫性疾患と関わるとされるが、腸管免疫疾患であるinflammatory bowel disease(IBD)との関連性については、詳細な検討がなされていない。本研究では、抗LF抗体およびLFタンパク質が腸管免疫に及ぼす影響を解明し、IBDの新たな病態機序を見出すことを目的とする。 本年度は、DSS誘導大腸炎モデルマウスにおけるBLF抗体の有無の影響について検討した。BALB/cマウスにウシラクトフェリン (BLF) をアジュバントと混合して腹腔内投与を行い、BLF抗体を産生させ、DSSを飲水投与した。BLF非感作マウスに比べ、BLF感作マウスは糞便中のtotal IgAが有意に高く、カルプロテクチンは有意に低かった。さらに腸内細菌叢の変化が認められ、 BLF抗体の存在が腸内免疫機能に影響を与えていることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大腸炎モデルにおいて、BLF抗体の存在が腸内免疫に影響を与えることを示唆する結果が得られ、次の実験計画も予定通りに進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、マウスモデルにおける腸内免疫機能への影響について検討を行う。また、in vitro実験において、BLF抗体が好中球等の免疫細胞に与える影響についても評価を行う。
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