• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

非糖尿病者の筋肉・体脂肪分布量と個人内血糖変動等の糖代謝に関する地域疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K10525
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関近畿大学

研究代表者

今野 弘規  近畿大学, 医学部, 教授 (90450923)

研究分担者 高田 碧  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 公衆衛生部, 研究員 (00850885)
木原 朋未  筑波大学, 医学医療系, 助教 (10912165)
石原 真穂  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (40936928)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード血糖変動モニタリング / 体成分 / 横断研究 / 地域一般住民 / 糖代謝
研究開始時の研究の概要

糖尿病の予防に関する研究において、日常生活における血糖変動と、血糖を取り込む人体最大の器官である筋肉の分布や量との関連は未だ明らかでない。そこで、筋肉や脂肪の分布や量を高精度に測定出来る体成分分析装置(InBody)と、最大連続14日間の日常生活における血糖変動をモニタリングするFGM検査を用いて、国内4地域の糖尿病の既往が無い一般住民に対する疫学調査を実施する。そこで、全体・部位別の筋肉・脂肪量と時間帯別にみた平均血糖などの血糖変動指標、並びにヘモグロビンA1c、インスリン抵抗性指標・分泌能指標、血清1,5AG等の糖代謝指標との関連を、他の身体・生活要因も考慮して多角的かつ定量的に評価する。

研究実績の概要

本研究は、個人の筋肉や脂肪の分布と量を高精度体成分分析装置(InBody770)と個人内血糖変動モニタリング検査(FGM検査)を用いて、非糖尿病の一般住民における体成分と糖代謝との関連を明らかにすることを目的としている。循環器疫学地域コホート研究(CIRCS: Circulatory Risk in Communities Study)の地域において、全体および部位別の筋肉量や脂肪量を反映する指標ならびに日常生活における血糖変動や平均血糖、ならびに血液検査によるインスリン抵抗性指標・分泌能指標、血清1,5AG、HbA1cを用いて多角的に分析し、他の身体要因および生活習慣等の交絡因子も考慮して両者の関連を定量的に評価する。
前年度調査を実施した208人(秋田県I町97人、茨城県C市111人)に加えて、本年度は茨城県C市で258人(男94人、女164人)に対する調査を実施した。そのうち40-74歳男女でHbA1c5.0~6.4%の者241人(男84人、女157人、平均年齢61.7歳))を分析対象とし、Skeletal Muscle Mass Index(SMI; 全身の筋肉量に占める四肢の筋肉量(appendicular lean mass; ALM)を身長の2乗で除した値)、体脂肪量、体脂肪率を算出した。SMIの平均値は、男7.7㎏/㎡(標準偏差0.7)、女6.0㎏/㎡(同0.6)で、Asian Working Group for Sarcopenia 2019(AWGS2019)における筋肉量低下の基準(男7.0㎏/㎡未満、女5.4㎏/㎡未満)を男性の85.7%、女性の90.4%が上回っていた。体脂肪量の平均値は、男16.8㎏/㎡(標準偏差; 7.2)、女16.9㎏/㎡(7.0)、体脂肪率の平均値は、男23.7%(6.9)、女30.5%(7.8)であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初は、2022年度から2023年度にかけて4地域各25人/年の計200人に対する調査を実施する計画であった。しかしながら、一部地域については、自治体側や研究機関側の体制の変更に伴い、検査の延期・中止の方向で検討中のところもある。そうした状況の中、本年度は茨城県の1地域での実施となった。そのような状況下にありながらも予定数を上回る計258人(男94人、女164人)に対して調査を完遂することができ、分析条件に該当する対象者を241人確保することができた。そのことにより、FGM検査と体成分測定結果との関連の分析が可能な対象者数は、前年度の数と合わせて約400人となった。

今後の研究の推進方策

現在までの進捗状況に記載したように、自治体側や研究機関側の体制の変更に伴い、計画通り調査を遂行できない地域も出てきているが、次年度も各地域や研究機関の実情に応じて、さらに調査人数を上積みすると共に、FGM検査による血糖変動とInBodyによる体成分分析結果との関連を分析するためのデータセットの構築を進め、個人内血糖変動の諸指標と体成分分析結果との関連について、他の生活習慣や身体要因も含めて多角的に検討し、定量的に明らかにする計画である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 血糖変動モニタリング検査からみえる地域特性を踏まえた保健指導の検討2023

    • 著者名/発表者名
      袖山 綾乃, 野中 愛, 廣瀬 久美子, 倉持 幸恵, 百目鬼 恵子, 石原 真穂, 岡本 華奈, 村木 功, 今野 弘規, 松村 拓実, 山岸 良匡, 木原 朋未, 磯 博康
    • 学会等名
      第82回日本公衆衛生学会総会(つくば市)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi