研究課題/領域番号 |
22K10534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
横山 和仁 国際医療福祉大学, 医学研究科, 教授 (00158370)
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研究分担者 |
斎藤 照代 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (10783839)
亀山 晶子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 講師 (70771252)
中田 光紀 国際医療福祉大学, 医学研究科, 教授 (80333384)
金成 祐人 帝京大学, 理工学部, 講師 (80880707)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | SEWB(自己を危険にさらす働き方) / ワーコホリズム / ワークエンゲージメント / 職業ストレス / 裁量労働制 / バーンアウト / 自覚的健康度 / 自己を危険にさらす働き方(SEWB) / 作業関連疾患 / ワークエンゲイジメント / ワーカホリック / 日本人労働者 |
研究開始時の研究の概要 |
最近、働き方の多様化がもたらす自律性と自己管理に対する労働者の対処行動として、自己を危険にさらす働き方(Self-endangering Work Behavior, SEWB)が注目されている。今回の研究は、SEWB評価尺度日本語版を作成し、これを用いて日本人労働者を対象とする調査を行い、そのSEWBの特徴、規定要因および健康・社会生活への影響、およびワーク・エンゲイジメント等の心理・行動要因との関連・相互作用を究明する。また、国際共同研究により、SEWBに係わる日本の独自性と国際的な共通点を明らかにする。SEWB評価尺度は自記式質問票で、ドイツ語原版から日本語版を作成中である。
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研究実績の概要 |
研究開始前に作成したデータをもとに作成したSelf Endangering Work Behavior(SEWB)評価尺度日本語版(JSEWB、Juntendo Medical Journal 68(3):242-250, 2022)を用いて収集したデータをもとに、仕事中毒(workholism)に引き起こされるSEWBが燃え尽き症候群を導き、これに対して、ワークエンゲージメントが対抗することを報告した(Industrial Health 60:295-306)。加えて、SEWB、仕事中毒、ワークエンゲージメントおよび 職業ストレッサーの背景にある3つの潜在因子、即ち "高労働負荷の認知"、"不適切行動"、および"仕事からの離脱"が、それぞれワーカホリックとストレッサー、SEWB、および低いワークエンゲージメントにつながると推定した(第38回日本ストレス学会学術総会、2022)。 これらに続いて、裁量労働制適用労働者および非適用労働者計800名のdataを収集し、データを解析し始めているところである。主に、裁量労働制と非裁量労働制労働者の労働時間や健康状態、健康行動(健康診断受診等)の違い、さらに、こうした違いに対して、SEWB,ワーコホリズム、ワークエンゲージメントといった労働者個人の特性、職場環境(上司の理解や裁量労働制の運用法)、労働者の処遇(地位、給与、裁量度糖)がどのような影響を与えるか解析中である。 解析結果は、原著論文、国内外学会発表等で公表する予定である。すでに、国際行動医学会(バンクーバー、8月22~25日)には、演題発表が受理されている。来年度までの追加調査の内容を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究開始前に作成したデータをもとに作成したSelf Endangering Work Behavior評価尺度日本語版(JSEWB、Juntendo Medical Journal 68(3):242-250, 2022)を用いて収集したデータをもとに、仕事中毒(workholism)に引き起こされるSEWBが燃え尽き症候群を導き、これに対して、ワークエンゲージメントが対抗することを報告した(Industrial Health 60:295-306)。加えて、SEWB、仕事中毒、ワークエンゲージメントおよび 職業ストレッサーの背景にある3つの潜在因子、即ち "高労働負荷の認知"、"不適切行動"、および"仕事からの離脱"が、それぞれワーカホリックとストレッサー、SEWB、および低いワークエンゲージメントにつながると推定した(第38回日本ストレス学会学術総会、2022)。 これらに続いて、裁量労働制適用労働者および非適用労働者計800名のdataを収集し、データを解析し始めているところである。主に、裁量労働制と非裁量労働制労働者の労働時間や健康状態、健康行動(健康診断受診等)の違い、さらに、こうした違いに対して、SEWB,ワーコホリズム、ワークエンゲージメントといった労働者個人の特性、職場環境(上司の理解や裁量労働制の運用法)、労働者の処遇(地位、給与、裁量度糖)がどのような影響を与えるか解析中である。 解析結果は、原著論文、国内外学会発表等で公表する予定である。すでに、国際行動医学会(バンクーバー、8月22~25日)には、演題発表が受理されている。来年度までの追加調査の内容を検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
すでに収集したデータ(2年分)について、解析を行い、また必要な追加調査を行い、下記の学術的な問いへの解答を得る。
1.日本人労働者のSEWBの背景 2.SEWBが日本人労働者の健康や社会生活に及ぼす影響 3.SEWBと他の心理・行動要因や職場環境等の相互作用
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