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女性労働者における安全で快適な呼吸用保護具の開発に関する労働衛生学的基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K10540
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関大阪青山大学

研究代表者

相羽 洋子  大阪青山大学, 健康科学部, 教授 (30783691)

研究分担者 森岡 郁晴  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (70264877)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード呼吸用保護具 / 女性労働者 / フィットテスト / 漏れ率 / 労働衛生
研究開始時の研究の概要

製造業等における女性労働者は増加しているが、呼吸用保護具を装着する際の女性特有の安全面や作業管理上の問題は見逃されており、女性労働者への労働衛生学的な対策は進んでいない。本研究は、女性労働者が呼吸用保護具を装着した際の、女性特有の安全性や使用感を明らかにする。女性の顔に合った呼吸用保護具を試作し、フィットテストによる漏れ率を測定する。実際の作業現場において、試作した呼吸用保護具を女性労働者に装着してもらい、安全で快適に作業できるか検証を行う。

研究実績の概要

製造業等において法令で使用が義務付けられている呼吸用保護具は、男性の着用が前提とされているものが主流で、女性の着用を前提としたものは少ない。そのため、女性労働者は男性と同じサイズのもの、あるいは小さいサイズのものを着用しており、女性労働者における労働衛生学的対策は進んでいない。本研究は、女性労働者が有害物質を吸引することによる健康障害を防止するだけでなく、快適に作業を行うことができる呼吸用保護具の基礎的な知見を得ることを目的とするものである。2023年度は以下の研究課題を遂行した。
1. 使用している呼吸用保護具に関するアンケート調査:女性労働者52名を対象に、日常使用している呼吸用保護具の使用状況や使用感についてアンケート調査を実施した。17名が日常使用している呼吸用保護具は顔に合ってないと回答し、その理由は、鼻の部分との間に隙間がある、あるいは呼吸用保護具が大きい等であった。41名が呼吸用保護具を着用していて不快と思うと回答し、その理由は、汗をかいて保護具内が濡れる、あるいは長時間呼吸用保護具をつけている等であった。
2. 使用している呼吸用保護具のフィットテスト:顔との密着性の良否を確認するために、アンケート調査を実施した女性労働者のうち15名を対象に、JIS T 8150:2021に規定されている方法に基づいてフィットテストを行った。総合的なフィットファクタは、9名の作業者が不合格であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

総務省統計局の労働力調査によると、製造業等の有害物質を取り扱う現場で作業する女性労働者は増加している。しかし、2023年度で調査を依頼した事業場では、有害物質を取り扱う作業は男性に限られていること、女性は不織布のマスク着用で良い作業に限られていることなどの理由で、実際に有害物質にばく露する作業に従事している女性労働者は予想より大幅に少なかった。さらに、コロナ禍の影響もあり、調査可能な事業場が少なかった。

今後の研究の推進方策

アンケート調査、フィットテストを継続するとともに、研究計画に則り、女性の顔に合った呼吸用保護具の試作、試作した呼吸用保護具の安全性と快適性の検証を遂行していく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 女性労働者の呼吸用保護具使用に関する実態調査2023

    • 著者名/発表者名
      相羽洋子
    • 学会等名
      第32回日本健康医学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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