研究課題/領域番号 |
22K10545
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
山本 貴和子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, アレルギーセンター, 室長 (40725115)
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研究分担者 |
大矢 幸弘 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, アレルギーセンター, センター長 (80392512)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アレルギー / IgE / 感作 / フェノタイプ / アレルゲンコンポーネント |
研究開始時の研究の概要 |
出生コホートデータから出生時から思春期までのアレルギー疾患に関与する臨床情報とのアレルゲンコンポーネントIgE抗体網羅的測定によるアレルゲン感作の評価を行う。この複雑な個々のアレルギー疾患の状況や複数のアレルゲンコンポーネントの感作についてディープフェノタイプを解明し複雑な関係性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
背景:湿疹フェノタイプは複数あることが明らかとなっているが、フェノタイプの基づくIgE感作パターンは十分に明らかとなっていない。 目的:該当年度では、青少年のおける湿疹フェノタイプとアレルゲンコンポーネントIgE感作について検討した。 方法:国立成育医療研究センターで出生した妊婦とその子供を縦断的に長期フォローしている出生コホート研究(成育コホート)のデータを用いた。児の湿疹の有無は13歳までISAAC質問票を用いて評価した。100種類以上のアレルゲンコンポーネント対するIgE抗体価を13歳時にImmunoCAP ISACで測定した。 結果:6.9%が乳児期発症思春期持続型湿疹、23.4%が乳児期発症思春期寛解湿疹、5.1%が乳児期以降発症遅発性湿疹であった。乳児期発症思春期持続型湿疹は吸入抗原であるスギ(Cri j 1)やハウスダスト(Der f 1)や交差抗原であるBet v 1などのIgE感作との関連が強く、乳児期以降発症遅発性湿疹はいずれのIgE感作とも関連がなかった。 結論:乳児期発症思春期持続型湿疹はIgE感作を受ける外因性タイプである可能性が高く、IgE感作とは関係のない遅発性湿疹は内因性タイプである可能性が高い。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
該当年度の成果として国際雑誌に原著論文がアクセプトした。
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今後の研究の推進方策 |
更なる感作に関する解析をすすめていく。
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