研究課題/領域番号 |
22K10551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
内田 満夫 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (00377251)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | COVID-19 / 疫学 / 質問紙 / 産業保健 / 感染伝播 / 労働者 / COVID / 職場 / モデリング / データサイエンス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,新型コロナウイルス感染症がどのように職場内で労働者に感染拡大しているか知るため,群馬県内の企業などの組織を対象に,質問紙またはWEBを用いて調査をおこなう。またその目的の達成のため,記述疫学的手法や推測統計学的手法,および機械学習などのデータサイエンスの手法により評価をおこなう。
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研究実績の概要 |
本研究は,群馬県の企業組織を対象として,新型コロナウイルス感染症の感染伝播に係る要因を明らかにすることを目的として,質問紙およびウェブベースの調査を実施した。初年度は回答割合は高くないものの,300を超える企業組織から回答を得ることができた。この情報を元にデータ分析をおこない,職場内感染伝播に係る要因を探索したが,目的2)である感染伝播に寄与する有意な要因を見出すことはできなかった。しかしながら,本研究の目的1)である,感染対策の実施割合等を定量することが可能であったため,詳細に対策状況を記述した。その結果,企業組織により,BCPの策定やテレワークの運用状況等,バリエーションを認めることが明らかになった。したがって,本研究の目的1)に集中して分析をおこなうこととし,感染対策の行動に係る要因を評価分析することとした。その結果,感染対策で重要と思われる「テレワーク」の活動には,運営形態(単独/グループ),感染対策マニュアルの策定(あり/なし),事業場人数,の項目に有意な関連を見出すことができた。以上,本年は,入手したデータを元にして分析作業をおこなうことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症に対する政策の変遷により,研究目的の一部を達成することは困難となったが,当初目的の中で最も重要である,企業組織の感染対策状況の記述と定量をおこなうことができた。したがって,概ね順調に研究は進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は,蓄積したデータを元に,伝統的な医学統計に加え,機械学習を用いた要因の分類,またベイズ推定を用いた要因の重みづけをおこない,学会発表や論文発表で社会に情報発信することを計画している。
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