研究課題/領域番号 |
22K10563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
西尾 信宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00278631)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エネルギー制限 / 食事調査 / 認知機能 / 炎症 / 認知症 / 食事 / 炎症因子 / エネルギー摂取 |
研究開始時の研究の概要 |
神経精神症状や認知症と炎症との結びつきが複数報告される中で、炎症の実態の把握にあたっては、地域において食事調査により住民の栄養摂取状況と、エネルギー摂取状況を測定する。あわせて循環器病疾患罹患予測やがん罹患予測に関する有用性が報告された血中炎症関連因子と認知症罹患の関連を解析する。同時にエネルギー摂取、栄養素摂取と認知症罹患、がん罹患、循環器疾患罹患の関連について追跡研究を行う。
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研究実績の概要 |
高齢化の急速な進展とともに寝たきりや認知症の高齢者が増加し、高齢者のQOL維持および介護負担が問題となっている。地域においても健康寿命維持と延長の観点から、老化促進および老化緩和に関連する因子の測定と、その因子を活用した対策の実施が期待されるが、現在まで老化緩和を特定する有力なバイオマーカーは知られていない。一方摂取エネルギー制限(カロリー制限、CR)による老化防止効果や生活習慣病発病の抑制、健康寿命の延長は小型哺乳類では広く知られており、霊長類についても、長期観察により生活習慣病予防が報告されている。、 ヒトについてはボランティア群でエネルギー制限実施前後を比較すると、マウス類に類似したいくつかの血中因子の変動が報告されており、これらの因子はヒトにおける老化緩和因子に関連していると可能性が考えられる。ヒトの一般集団において、摂取エネルギーとこれらの血中因子の関連については十分知られていない。地域の一般集団における精密な食事調査と血液中の炎症関連因子の関連を検討し、あわせて老化及び認知機能の変動の関連を調べることが本研究の狙いである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和5年夏に対象地域の一般住民の血液採取と、摂取エネルギーを測定するための栄養調査を実施し、健診での測定項目および認知機能の相互の関連を実施する予定であったが、調査自治体の担当者および研究補助員に不測の事態が発生したことにより、血液採取と栄養調査の主要部分を令和6年に延期することとした。
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今後の研究の推進方策 |
採取血液を用いた血液測定に補助金の大部分を使用する予定である。血液測定完了後に各検査項目間の関連の検討を実施する予定である。
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