研究課題/領域番号 |
22K10572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
池ノ内 篤子 産業医科大学, 大学病院, 准教授 (40421333)
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研究分担者 |
岡本 直通 産業医科大学, 医学部, 助教 (20874267)
江口 尚 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (50722146)
藤野 善久 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (80352326)
吉村 玲児 産業医科大学, 医学部, 教授 (90248568)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 認知症介護者 / 就労支援 / 介護離職予防 / 精神状態 / コホート研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、認知症の親族を介護中の就労者と認知症の被介護者をペアとしたコホート研究を行う。介護中の就労者の健康状態(特に精神状態)と生活・就労環境および認知症被介護者の状態の関連を解明することで、介護中の就労者の心身の不調や就労上の困難を予防し、介護離職を阻止する支援策を明らかにし、介護しながら働き続けられる社会づくりに貢献する。
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研究実績の概要 |
わが国では、少子高齢化が進行し、認知症高齢者や認知症の親族を介護している就労者が増加している。介護中の就労者には、経済的、時間的のみならず心身の負担も生じることから、健康上の問題、特に、精神的不調や介護離職に至る可能性もある。しかしながら、就労者に対しての支援は十分とは言えない。 本研究の目的は、認知症の親族を介護している就労者の健康状態(特に精神状態)と生活・就労環境および認知症被介護者の状態の関連を解明することである。具体的には、介護中の就労者と認知症の被介護者をペアとしてコホート研究を行い、被介護者の状態、就労者の健康状態、生活状況、就労状況を調査することで、①介護中の就労者への配慮が必要となる認知症被介護者の状態、②介護中の就労者の健康状態(特に精神状態)への悪影響を防ぐ生活や就労様式、③介護中の就労者の健康状態(特に精神状態)の特徴を解明する。その結果、介護中の就労者の心身の不調や就労上の困難を予防し、介護離職を阻止する支援策が解明され、介護しながら働き続けられる社会づくりに貢献する。 臨床現場で、認知症患者(被介護者)とその主たる介護者で就労している親族をペアとして、認知症被介護者の状態、介護中の就労者の健康状態(特に精神状態)、生活状況、就労状況の関連を包括的に解明し、 支援につなげる研究はなく、本研究が世界で初めてである。公衆衛生上の課題を解決するために、不可欠な研究である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
産業医科大学病院認知症センターおよび神経・精神科ものわすれ外来に通院中の何らかの認知症を有する患者(被介護者)とその主な介護者で就労している親族(介護者)を対象に実施した。426人(213ペア)より本研究への参加の同意を得て、診療録の調査を実施した。そのうち340人(170ペア)より、質問紙を回収した。初回の質問紙調査の1年後に郵送にて追跡のために質問紙を送付し、134人(68ペア)より返信を得ている。当初の計画通り、対象者のエントリーがなされており、概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後も現在のペースで対象者のエントリーを進めていき、統計解析、考察、学会発表、論文作成を行なっていく。
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