研究課題/領域番号 |
22K10579
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
山田 正明 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (40377338)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ネット依存 / 目の疲労 / 学習効果 / デジタル / 紙 / オンライン |
研究開始時の研究の概要 |
2018年の調査の既存データ(富山県内の児童、約13,000名を対象)を用いて、疫学研究を実施する。これまでに上記のデータを用い、①ネット・ゲーム依存などのネットの病的利用の有病率(有所見率)とその関連要因、②ネットの病的利用の児童における、心身の健康度と社会的活動、を明らかにし学会や論文にて報告した。 今後は③学校あるいはクラスの変数を含めたマルチレベル分析を行い、集団の効果とネット依存との関係、④齲歯など他の健康状況との関連、などについて分析を継続する。
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研究実績の概要 |
コロナやGIGAスクール構想の影響で子どものネット利用時間が著しく増加し、ネット依存の子どもが増加している。R4年(2022年)度は小中学校や学会での依存症教育を実施し、ネット依存の仕組みや脳への影響について講演した。 研究では2018年に小学生13,000名に対して実施した既存データの分析はあまり進んでいないが、R4年度は新たに380名の大学生を対象として、ネットの目への影響や学習効果に関する調査を追加した。具体的には目の疲労度と学習効果(理解しやすさ、記憶、集中)について紙での学習とデジタル機器での学習効果を比較した。その結果、記憶、集中、目の疲労度において、大多数が紙のほうが良いと回答していた。この結果を学会で報告した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ネットの健康被害に注意を喚起するために、依存だけでなく目の疲労と学習効果についての分析を追加できた。依存だけではなく、様々な負の影響がることを示すことができた。これらの結果を合わせることでメッセージ性の高い報告ができると期待している。
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今後の研究の推進方策 |
大学生を対象とし、ネット利用による目の疲労に加え、角膜の屈折度、眼位(斜視)についての研究を追加する。具体的な実験データで健康被害を示すことにより、ネットを安全に使うように指導しやすくなると思われる。 また、小学生13,000名の既存データの分析も同時に進めていく。
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