研究課題/領域番号 |
22K10586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 (2023) 横浜市立大学 (2022) |
研究代表者 |
菅谷 渚 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 産業保健研究グループ, 任期付研究員 (90508425)
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研究分担者 |
山本 哲也 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (60779396)
内海 千種 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 教授 (90463322)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | COVID-19 / メンタルヘルス / 前向きコホート研究 / パンデミック / ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19感染拡大による外出自粛などの生活変化は深刻な心理的影響をもたらしていることが世界各国で報告されている。本研究では日本におけるCOVID-19感染拡大による心理的影響やその寄与因子について大規模縦断調査を行うことを目的とする。我々はすでに1~4回目の緊急事態宣言時に発令地域の住民を対象に調査を行った。今後行う5回目以降の調査は2022~2023年度に半年おきに実施する予定である。調査対象は1~4回目の調査の回答者全員(24,050名)である。
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研究実績の概要 |
本研究はCOVID-19パンデミック下において我が国で発令されたすべての緊急事態宣言期間に加えて、その後の追跡調査を行うことにより、長期的なメンタルヘルスへの影響とその関連因子を明らかにするものである。2023年度は前年度に実施した調査を含めたデータを解析して、学会発表1件および論文投稿2件を行った。また、2024年度に初回調査から4年後の追跡調査を予定しており、項目内容など実施方法の詳細について議論した。 学会発表については以下の発表を行い、優秀演題賞を受賞した。この成果はパンデミック下における飲酒関連問題がどのような層で顕著になり、何が寄与因子となりうるかについて明らかにし、このような大きな社会的変化における支援を考える上で有用な資料となることが期待できる。 菅谷 渚・山本哲也・鈴木菜穂・内海千種:1年間の縦断調査によるCOVID-19パンデミック下の飲酒行動の変化とその心理社会的要因の検討.2023年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会,2023年10月. 論文のうち1件は以下のものが採択された。この成果はパンデミック下の2年間にわたる1年おきのデータの特徴とデータ共有について示したものであり、国内外の他のデータとの比較など創造的・発展的な研究に貢献できる。 Sugaya N, Yamamoto T, Uchiumi C. A 2-year longitudinal study examining the change in psychosocial factors under the COVID-19 pandemic in Japan. Scientific Data, in press.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予算の規模から当初予定より調査回数は少なくなるが、研究目的の達成は可能な範囲の調査を実施することができると見込まれ、2023年度の成果発表や次年度での調査の準備は十分に遂行できたと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は初回調査(2020年5月)から4年後の追跡調査を行う予定であり、COVID-19が5類感染症に移行した1年後の状況を把握する。この調査を含めた4年間のデータをまとめ、学会発表および論文執筆・投稿を行う予定である。
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