研究課題/領域番号 |
22K10630
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 札幌保健医療大学 |
研究代表者 |
首藤 英里香 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (90336412)
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研究分担者 |
大日向 輝美 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (30223944)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 床上移動 / 看護技術 / 看護教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、対象者の安楽性に着目した床上移動援助の技術教育プログラムを作成し、臨床での実践に普及させることを目指している。そのためにはまず、本研究者が実施した先行研究の結果をもとに、移動補助具を活用した床上移動の援助方法について、看護基礎教育における自己学習システムを取り入れた技術教育プログラムの修正・改良を行い、その教育的効果を検証する。さらに、臨床看護師の床上移動援助技術に関する実態調査を行い補助具活用に関するニーズを把握した上で、看護師版教育プログラムを作成し、教育的介入の実施・評価を行うことでエビデンスに基づいた看護技術の普及につなげる。
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研究実績の概要 |
2022年度はこれまでに作成した教育プログラムの評価と修正の検討を行った。 本研究者が先行研究で行った教育的介入では、対象学生にe-learningを用いた動画教材の視聴と自己練習を実施してもらい、その前後で自己の実施動作を撮影した動画を確認し30項目のチェックリストを用いた自己評価の提出を求めた。研究者は提出された動画を確認して他者評価を行った。オリジナルで作成した動画教材は、実施前後の環境調整、補助具の挿入・除去、上方への移動、体位の調整の一連の流れを含むものとした。動画教材のアングルは、全体の俯瞰、真横からズーム、看護者目線カメラでの撮影を編集した。 チェックリストの評価で介入前後の自己評価と他者評価のどちらにも有意差があった項目は「対象者の頸部を前屈気味にしておく」「移動後に腰部の生理的彎曲部にシートを集め、対象者の身体を支えながら引き抜く」「シートの除去後、対象者の体位を速やかに戻す」「対象者の状態を常に観察しながら実施する」「基底面を広くとり、膝関節を屈曲し重心を安定させて実施する」「力学的に安定した動作で実施する」であり、いずれも介入後で増加していた(p<.05~.01). この結果から対象者の観察に関する項目で介入後の点数が増加しており、動画教材の看護師目線カメラの映像を視聴することで、看護師の意図的な観察ポイントの理解につながったと考えられた。また、体位の調整と基底面積の確保や力学的に安定した動作といったボディメカニクスの項目で介入後の点数が増加しており、複数アングルから撮影した動画を繰り返し視聴したことでイメージ化と記憶の定着化が促進されたと推察された。その他には自己評価と他者評価で違いがみられ、介入前から自己評価が高かったため介入後との比較で有意差が認められない項目もあった。自己の動作を客観的に正しく判断できることへの関わりも重要であると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は、研究Ⅰとしてこれまでに研究者が作成した移動動作の援助技術に関する教育プログラムの評価と課題の抽出を行った。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は研究Ⅱとして、修正した床上移動の援助技術に関する教育的介入の実施を行うこと、研究Ⅲ-1として、臨床看護師へのアンケート調査の準備を行うことを予定している。
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