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Apple Watch用胸骨圧迫フィードバックアプリの開発とその効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K10644
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58050:基礎看護学関連
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

岩崎 隆  新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (50899151)

研究分担者 神藏 貴久  鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 教授 (00804329)
谷 賢太朗  新潟医療福祉大学, 医療経営管理学部, 講師 (40758322)
佐藤 郁美  新潟医療福祉大学, 看護学部, 助教 (20830566)
五十嵐 紀子  新潟医療福祉大学, 中央教育センター, 准教授 (10339971)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード胸骨圧迫 / 心肺蘇生 / アップルウォッチ / フィードバックシステム
研究開始時の研究の概要

病院外で心肺停止の傷病者を発見した場合、その場に居合わせた一般市民による119番通報
を含めた心肺蘇生が適切に行われることで、大きな救命効果が期待される。しかしながら、
一般市民の行う心肺蘇生はその処置の根幹となる「胸骨圧迫」の質が不十分である。本研究では、スマートウォッチユーザーの46%が所有する「Apple Watch」を利用し、胸骨圧迫時の「テンポ」「最適な深さ」「圧迫解除」の状況をリアルタイムにフィードバックするアプリケーションを開発。本アプリケーションの実用化により、一般市民の行う胸骨圧迫の質を改善し、病院外心肺停止傷病者の社会復帰率の向上を目指す。

研究実績の概要

病院外で心肺停止の傷病者を発見した場合、その場に居合わせた一般市民による119番通報を含めた心肺蘇生が適切に行われることで、大きな救命効果が期待される。しかしながら、一般市民の行う心肺蘇生は、その処置の根幹となる「胸骨圧迫」の質が重要で、質の向上を可能にする対策が多く考えられてきた。
本研究では、スマートウォッチユーザーの46%が所有する「Apple Watch」に胸骨圧迫の質の向上を目的としたアプリを入れ、スマートホン「iPhone」と連動して胸骨圧迫時の「テンポ」、「最適な深さ」、「圧迫解除(リコイル)」の状況をリアルタイムにフィードバックするアプリケーションの開発を行い、開発したアプリケーションを一般に公開して、初めて心肺蘇生をする場合や手技に不安を持つ一般市民の行う胸骨圧迫の質を改善し、病院外心肺停止傷病者の社会復帰率の向上を目指すものです。
本研究のアプリは、「Apple Watch」に搭載するものとスマートフォン「iPhone」に搭載する2種類のアプリケーションが必要で、計画開発を始めたが、研究メンバーでの開発は技術的に困難であることがわかり、アプリケーション開発実績のある外部業者にアプリケーションの開発を依頼して研究を継続することにした。アプリケーションの機能は、胸骨圧迫時の「テンポ」、「最適な深さ」、「圧迫解除(リコイル)」の状況をリアルタイムにフォードバックすることを中心にしたが、緊急事態に使うアプリケーションとして、心肺蘇生のフローチャートを元に傷病者発見から119番通報を行って胸骨圧迫に進むような設定に変更、救急相談の#7119や#8000を使えるように追加、緊急事態以外でも応急手当のトレーニングができるようにトレーニング機能を加えて、機能を充実させ、現在は、アプリケーションとしてほぼ完成した状態になった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究は、「Apple Watch」に搭載するアプリケーションの開発と連動するスマートフォン「iPhone」に搭載するアプリケーションの開発について設計を始めたが、研究者自身や研究チーム員での開発は困難であることがわかり、研究チームでの開発を断念して、アプリケーションの開発実績のある外部業者にアプリケーションの開発を委託した。業者と連携して実験や検証を協力して進めたところ、基本的に目指す胸骨圧迫のフィードバック機能はほぼ完成して、アプリケーションの開発は、ほぼ終了した段階になった。ただ、一般市民が緊急事態に使えるアプリケーションを目指すため、緊急事態時に心肺蘇生のフローチャートを元に傷病者発見から119番通報を行って胸骨圧迫に進むような設定に変更し、救急相談の#7119や#8000を簡単に使えるように機能を追加した。また、普段から応急手当のトレーニングができるように胸骨圧迫のトレーニング機能を加えて、トレーニングの成果も確認できるようにして胸骨圧迫の質の向上を行えるように設定を加えた。
現在のアプリケーションは、傷病者を発見からのポイントを押さえながら進み、119番してから胸骨圧迫に進むように緊急時の対応に設定、緊急医療相談、CPRトレーニングを選択してできるように機能を加え、いつでもトレーニングや使い方を確認できるように設定し、現在は、アプリケーションとしてほぼ完成した状態になっており、今後行う実験や検証を行った結果をもとに微調整を行う段階に入った。

今後の研究の推進方策

研究は、「Apple Watch」に搭載するアプリケーションの開発と連動するスマートフォン「iPhone」に搭載するアプリケーションの開発を早急に行う必要があったため、アプリケーション開発業者にアプリケーションの開発を依頼し、業者と実験や検証を協力して行ってアプリケーション開発はほぼ終了した。今後は、アプリケーションの信頼性について検証し、並行して協力してもらえる学生や消防職員からアプリケーションを使用した実験による感想やアプリケーションの有効性を確認する予定で、その後、実験の成果を検証して作成したアプリケーションの有効性について論文を作成して学会発表を目指す予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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