研究分担者 |
東野 督子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (00352906)
水谷 聖子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (80259366)
鈴木 紀子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (70460574)
大野 晶子 日本福祉大学, 看護学部, 准教授 (30285233)
近藤 彰 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (70756212)
江尻 晴美 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (60515104)
|
研究実績の概要 |
口腔ケアは,重要な日常生活援助の一つであり,誤嚥性肺炎の感染予防や基礎疾患などの予防効果,全身への影響が明らかとなっている.しかし,口腔ケアは看護師の技術力が影響しており,看護師や施設ごとで使用する物品や口腔ケア方法は統一されておらず個人差がある.また,国内では看護師の口腔ケアにおける統一したガイドラインは存在しない.看護基礎教育では,学内演習では基本的な技術の学習に留まり,コロナ禍での感染対策がされる中,臨地実習の中止や縮小が余儀なくされ,より一層看護学生の口腔ケアの機会が減少していると考えられる.看護学生は,未熟な知識や技術な上,アセスメントや実践する能力がないまま臨床現場に就職し患者の口腔ケアに携わることは大きな課題である. 本研究では,最終的に看護基礎教育課程における学生に対して,ARアプリを活用して口腔ケアの効果的な学習モデルの開発をして教育の効果を検証する.本研究は,一次研究(臨床現場における看護師の口腔ケアの調査)と二次研究(看護教員に対する看護基礎教育における口腔ケアに関する調査)を行い,その結果に基づき口腔ケアの学習プログラムとARアプリを作成し,学習モデルを開発する. 2022年度は,一次研究・二次研究を実施する計画であった.しかし,調査実施までには至らず,臨床現場と看護基礎教育課程における口腔ケアの知識や技術の実態調査に向け,効果的な学習モデル作成に必要な口腔ケア項目を有識者から意見を戴き,質問紙作成と対象者の選定をし,一次研究・二次研究を実施するために倫理委員会に申請し承認を得たところでとどまっている.作成した質問紙は,口腔ケアの知識項目(56問),技術項目(21問)と施設概要・対象者の属性である.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
質問紙の項目を選定する際に,対象者が回答しやすい内容の作成とネット調査の準備,倫理審査通過に時間を要した.また,本務に時間をとられ,十分に研究時間を確保できなかった.
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度の研究計画としては,6月末までに一次・二次研究の実態調査を実施する計画である.調査後は早急に結果を集計・分析を進めて,分析結果をまとめる.分析結果を基に,口腔ケア学習プログラムの検討,ARアプリの作成準備に向けて口腔内画像の選定とARアプリ設計を目標とする.
|