研究課題/領域番号 |
22K10662
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 千葉科学大学 |
研究代表者 |
中村 幸代 千葉科学大学, 看護学部, 研究員 (60782852)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 看護師 / 健康 / 仕事への態度 / 尺度開発 |
研究開始時の研究の概要 |
看護師の健康上の問題はこれまで様々指摘されてきたが十分に支援がなされておらず、コロナ禍の社会状況も相まって心身の健康が危ぶまれる看護師の存在が取り沙汰されている。看護師の健康に支障を来す背景として、健康へ影響を与える仕事への個人の態度がありそこに看護師特有の組織風土や労働特性などが影響していることで何らかの症状を有する結果に結び付いていると推察する。しかし、自己の健康に影響する仕事への態度といったものが概念として明確に示されていないことから評価尺度の開発にまでは至っておらず、そのような仕事への態度に関連する要因の検討もなされていない。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は「看護師の健康に影響を与える仕事への態度尺度」の開発および信頼性・妥当性の検証と関連要因を検証することである。今年度は、前述の尺度開発と信頼性・妥当性の検討を研究計画として遂行した。 昨年までの段階で本尺度における概念について概念分析および面接調査に基づいて構成概念を検討し、構成概念に基づいて作成した尺度のプレテストまでは完了していた。そのため、今年度はプレテストの結果によって構成した尺度を用いて、一般病床500床以上かつ病院機能評価認定施設で就業している看護師を対象として本調査および再テスト法の実施によって最終的な尺度の信頼性・妥当性を検討した。その結果、1847名に質問紙を配布し、811名からの返送が得られ(回収率43.9%)、最終的に797名(有効回答率43.1%)を分析対象とした。項目分析において天井効果・床効果、G-P分析、I-T相関を確認して探索的因子分析を行ったところ、5因子構造の尺度となった。各因子のCronbach’s α係数にて信頼性が保たれ、因子の解釈可能性や因子の個数に関しても妥当性が確認された。再テスト法の結果から尺度の安定性が確認され、基準関連妥当性においても外部基準との併存性が確認された。構成概念妥当性において確証的因子分析を行った結果、適合度指標ではGFI=0.9、AGFI=0.872、CFI=0.908、RMSEA=0.068であり、尺度構造としても妥当性が確認された。最終的な尺度構造は<意思をもった行動への迷い>、<看護師としての在り方への戸惑い>、<周囲からの評価への気がかり>、<自分自身は後回し>、<本心を抑えた我慢>の5下位尺度22項目版として構成された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
今年度と次年度の研究計画が、尺度開発および信頼性・妥当性の検討までの研究計画範囲であり、今年度で前述の研究計画の遂行まで進めることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、今年度開発した尺度を用いて異なる属性に対しても尺度の信頼性・妥当性が担保されるか検討する予定である。今年度は、一般病床500床以上の施設を対象としていたが、病床規模を中規模・小規模にした場合や病院以外の施設で就業している看護師を対象とした場合でも同様の信頼性・妥当性が担保できるか検証する。併せて、看護師の健康に影響する仕事への態度と関連する要因についても検討する予定である。
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