研究課題/領域番号 |
22K10665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
阿部 幸恵 東京医科大学, 医学部, 教授 (20449218)
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研究分担者 |
伊藤 綾子 東京医科大学, 医学部, 准教授 (10410200)
冷水 育 東京医科大学, 医学部, 助教 (80796277)
藤野 ユリ子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (90320366)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | シミュレーション教育 / 遠隔 / 看護学生 / コロナ禍 / VR教材 / 看護学教育 / 遠隔教育 |
研究開始時の研究の概要 |
筆者は、コロナ禍の中、360度カメラで撮影した映像を使った実写版VR、コンピュータグラフィックス(CG)で作成された仮想の病室の中で自由に患者と対応できるVR(以後CG版VR)、模擬患者参加型遠隔シミュレーションを実習の代替として作成し実施してきた。本研究では、作成した実写版VR、CG版VR、模擬患者参加型遠隔体験での学習者の没入感の差異を検証し各体験の特徴を明らかにする。また、各教材でのシミュレーション・トレーニングの有効性を学習者の知識・技術・学習への満足度を測定し検証する。その上で、Afterコロナでのシミュレーション教育の可能性の示唆と遠隔シミュレーションの有効性でのエビデンスを得る。
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研究実績の概要 |
コロナ禍以降、ICT教育は進展し続けている。看護学でのシミュレーション教育においても同様で、コロナ禍以前では、対面によるシミュレータを使用したシミュレーションが主流であったが、現在は、VRを活用する、オンラインで模擬患者さんから様々な情報をとるシミュレーションなど様々な方法がとられている。研究者らは、実写版のVR教材、CG版のVR、オンラインの模擬患者を従来の対面でのシミュレータを活用したシミュレーションと課題への没入感を表すエンゲージメント尺度を用いて比較し、コロナ禍で行った教授方法の有効性を検証することを目的とした。また、それぞれのトレーニング前後にシミュレーションで学習する内容の知識テストを行い比較する。昨年度は、実写版のVR教材を作成し、VR教材が没入感が高いことを明らかにした。本年度は、模擬患者に心不全の知識的勉強会を行い、その上で、症状についてどのように演じるとよいのかの指導と練習を行った。また、模擬患者ではなく、オンラインで研究者が写真で学習者に示した方がよいものなどの検証をおこない、オンラインで模擬患者さん参加型のシミュレーションを実施し10名の看護学生を対象に調査した。その結果、模擬患者参加型シミュレーションと比較して、VR教材がエンゲージメント尺度の下位尺度の感情的エンゲージメント、行動的エンゲージメント、状態的エンゲージメント、認知的エンゲージメントのすべてで没入感が高いことが明らかになった。本来予定していた調査対象者が集まらず、次年度でも募集し調査を行い、データを増やすことが課題となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度計画していた模擬患者参加型遠隔シミュレーションの実験は実施できたが、コロナ禍以前に行ったシミュレータを使用したシミュレーションでの実施が、調査に協力してくれる学生が集まらずに、予定していた調査ができなかった。また、教材前後のテストでの実験ができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
没入感についてコロナ禍以前の対面でのシミュレータを使用したシミュレーションで調査を行う。また、CG版、実写版、遠隔での模擬患者参加型、従来の方法でのシミュレーション前後で知識テストを行う調査を実施し、論文にまとめて発表の準備を行う。
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