研究課題/領域番号 |
22K10670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 関西福祉大学 |
研究代表者 |
泊 祐子 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (60197910)
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研究分担者 |
真継 和子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (00411942)
竹村 淳子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (00594269)
岡田 摩理 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (20745583)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 高度実践看護師 / 思考と能力 / 高度実践看護師の思考 / 発達モデル |
研究開始時の研究の概要 |
医療の高度化に伴い認定看護師や高度実践看護師(Advanced Practice Nurse、以下、APNという)の必要性への社会的要請は高まっている。しかし、臨床経験による熟練とは異なる体系的な大学院教育を必要とするAPNの養成数のスピードが遅いことが課題となっている(JANPU,2019)。この課題の原因のひとつに教育課程で求められる知識の増大による不消化が起こり、APNに必要な能力の基盤となる理論と実践を結び付ける思考のしかたが十分に修得できていないと推測される。 そこで、本研究では、APNに共通する能力の基盤となる「理論と実践の融合」を図る思考の発達モデルの生成を目的とする。発達モデルを活用した効果的な大学院教育を目指す。
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研究実績の概要 |
1.日本におけるAPN養成の現状と今後の方向性の検討 【目的】日本のAPNの養成の方向性を探り、求められている役割を検討する.【方法】APNの養成の策定に関わっていた専門家からの助言と文献資料の情報収集を基に検討する.【結果】JANPUはCNSとナースプラクティショナー(JANPU-NP)を括って、APN制度を発足させたが、日本NP教育大学院協議会による診療看護師(NP)もあり、日本看護協会がNP制度の創設構想をだした(2020.4.)が、日本医師会は法改正を含んたNP制度の確立に反対した.しかし、NPについては現行の保健師助産師看護師法ではできない処方や診療行為、薬や衛生材料等の提供などの権限を付与する必要がある.JANPU認定のNP教育課程は11校、今後の開設予定と希望は17校であった.CNS教育課程は80校(2021.4月現在)であり、3000人余りのCNSが活躍し実績を残している. 2.救急・集中領域において認定・専門看護師が家族を看る専門的判断と実践 【目的】瞬時の判断が必要な救急・集中の場で、専門・認定看護師はどのような専門的判断を行い家族への看護を実践しているのかを明らかにすること.【方法】研究参加者:集中ケア認定看護師、クリティカルケアおよび家族支援専門看護師など一定の専門性的資格を有する看護師.調査方法:インタビューガイドを用いて半構造面接.M-GTAを用いた.【結果】研究参加者は5人.救急・集中の勤務経験は平均16.4年であった.初期場面の≪急な出来事に家族の心理を予測し対応する≫,≪救急・集中における家族看護のエキスパートネス≫をもち,≪代理意思決定は、患者中心に家族の気持ちを引き出す≫,≪家族への看護に看護チームとしての動きに気配りする≫という概念が見出された.今後、論文投稿の予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
資料収集に時間を要し分析が進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度の資料を基に、文献検討を行い、面接調査の枠組みの作成と専門看護師とJANPU-NPへの調査を進める。
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