研究課題/領域番号 |
22K10676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
飛世 真理子 千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (70847285)
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研究分担者 |
斉藤 しのぶ 千葉大学, 大学院看護学研究院, 准教授 (90292680)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 感染予防 / 看護技術 / 無菌操作 / 微粒子エアロゾル可視化システム / 看護基礎教育 / 感染予防技術 / 学生 / 飛沫・エアロゾル可視化システム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、感染予防の看護技術教育に「飛沫・エアロゾル可視化撮影システム」を導入し、学生の技術修得状況の検証を通して、技術修得に必要な構成要素を明らかにし、教育プログラムを開発することである。研究方法は以下に示す。 1.システム介入群と介入しない群に分け、感染予防の看護技術演習を実施する。 2.研究者らによる各群の演習中の技術到達度評価と、学生への演習後のアンケート調査を質的比較分析法を用いて分析し、感染予防技術修得に必要な構成要素を明らかにする。 3.2の分析結果より、感染予防技術修得に向けた教育プログラム内容を開発する。 4.3で開発した教育プログラム内容を用いて、学習効果を検証する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、看護基礎教育における感染予防の技術教育に「微粒子エアロゾル可視化システム」を導入し学生の技術修得状況の検証を行い、感染予防技術修得に必要な構成要素を明らかにした。この研究は、ICN国際学会に発表、原著論文として学術誌に掲載された。 また、感染予防技術修得に向けた教育プログラム開発を目指し、病院に就業する医療職者(Healthcare Professionals: HCP)の感染予防の認識を調査した。具体的な研究内容は、次の通りである。 自記式質問紙調査による横断的研究デザインを用いて、病院に就業するHCP1890名にリクルートし、1200名より回答を得た。テキストマイニングを用いて分析した結果、標準予防策の遵守を意識し行動しているものの、菌やウイルスが目に見えないことが感染予防行動の遵守を妨げる要因であることが明らかとなった。菌やウイルスと同じレベルの粒子を可視化できる微粒子エアロゾル可視化システムを用いることは、HCPの感染予防の認識を変化させ、感染予防行動の遵守に向け貢献できる可能性を示唆した。この研究は、EAFONSや国内学会で発表した。また、国際ジャーナルに原著論文として投稿し、査読の段階にある。 現在は、考案した教育プログラムを学生と医療職者に提供し、感染予防の認識への影響や学習効果を検証するための準備段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題は、感染予防の看護技術教育に「微粒子エアロゾル可視化システム」を導入し学生の技術修得状況の検証を行い、感染予防技術修得に必要な構成要素を明らかにした。また、医療職者の感染予防の認識を調査し、感染予防行動の遵守を妨げる要因を明らかにした。この研究により、感染予防行動の遵守に向けた教育介入の方向性が示唆された。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、今年度明らかにした研究成果を活用し、考案した教育プログラムを学生と医療職者に提供し、感染予防の認識への影響や学習効果を検証する予定である。
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