研究課題/領域番号 |
22K10681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
森本 浩史 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 助教 (40845567)
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研究分担者 |
中神 克之 名古屋女子大学, 健康科学部, 教授 (20551237)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 臨床推論 / 看護学生 / 臨地実習 / 周術期看護 |
研究開始時の研究の概要 |
看護学生には、臨床推論に基づく看護実践を学修する事が求められ、周術期看護では術後患者のアセスメント、合併症予防が必要となる。しかし、看護師が臨床現場で用いる臨床推論と看護学生が学修する内容が異なっており、看護学生は看護実践上の困難感を抱くなど、臨床推論に関する教育は不十分であると言える。そこで、①看護学生と術後患者の看護に精通した看護師の臨床推論の違いを明確にし、特に仮説生成と検証について、看護学生が不足する点を質的帰納的に解明する、②①の結果から臨床で求められる思考過程を図解化した教育教材を開発することを目的とし研究を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、術後患者の状態把握における看護学生と看護師の臨床推論の違いを明確化することと、臨床で求められる思考過程を図解化した教育教材の開発を行う。そのため、次の3つを研究目的としている。目的1は「周術期看護学実習を受けた看護学生の実習記録の内容分析を行い、術後患者の状態把握に関する看護学生の臨床推論の特徴を解明すること」である。目的2は「術後患者の看護に精通した看護師へのインタビュー調査から、看護学生の臨床推論との違いを解明し、教育的示唆を得ること」である。目的3は「術後患者の状態把握に求められる臨床推論を図解化した教材を開発し、その効果を検証すること」である。 当該年度は、研究目的1の「周術期看護学実習を受けた看護学生の実習記録の内容分析を行い、術後患者の状態把握に関する看護学生の臨床推論の特徴を解明すること」に着手した。まず看護学生が所属する教育機関の倫理審査を受け、研究実施の承認を得た。次に、周術期看護学実習を受けた看護学生160名のうち、成人を対象とした他の看護学実習を学修した上で周術期看護学実習に臨んだ学生30名から同意を得た。これは、先行研究で実習経験の差が学生の臨床推論能力に影響を与えるという報告があったためである。同意を得た学生の術後患者の状態把握の臨床推論に関する記述がある実習記録を回収し、データ化した。この30名は周術期看護学実習を令和3年度に受けた学生20名、令和4年度に受けた学生10名である。令和3年度は新型コロナウイルス感染症の影響により当該実習が中断した期間があったため、当初10名だった対象数に中断期間のない学生10名を加えたことで、20名となっている。現在このデータの内容分析に取り組んでいる段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度は研究目的1である「周術期看護学実習を受けた看護学生の実習記録の内容分析を行い、術後患者の状態把握に関する看護学生の臨床推論の特徴を解明すること」に着手した。同一教育機関で周術期看護学実習を受けた看護学生30名分の同意を得て、術後患者の状態把握について記載されている実習記録を収集し、データ化することができた。そのため、進捗は予定通りであり、今年度中には分析を終え、成果を取りまとめる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
当該年度は予定通りデータ収集することができたため、共同研究者とともにデータの内容分析を進め、早期に研究成果を公表できるように進めていく。そのため、質的研究支援ソフトを活用するなどデータ分析を効率化を図っていく。
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