研究課題/領域番号 |
22K10682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
菅原 啓太 三重県立看護大学, 看護学部, 講師 (60733615)
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研究分担者 |
大西 範和 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (20176952)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 手浴 / 食事ケア / 看護技術 / エビデンス / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
手浴ケアを、食事摂取を促す看護技術として転用・確立することが本研究の目的である。従来の10分間浸漬する方法に対し、本ケアは2分程度の短いものであり、食事に対する意識を高め、その結果、食事量が増えることを目指している。看護技術の成立には6つの要素が必要といわれ、本ケアは目的と手技、安全性は既に明らかであるが、食事量増加の作用機序と臨床効果が不明である。そこで、本ケアが消化管の運動を促進するのか(研究1)、臨床での効果検証の介入研究に先立つ事例研究(研究2)、臨床における効果検証研究(研究3)を行い、本ケアを看護技術の成立に必要な6つの要素を満たす、新たな看護技術として確立させる。
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研究実績の概要 |
本研究は、手をお湯で温め、清潔に保つ手浴に着目し、食前の手浴ケアは、食事摂取を促すケアとなりうるのかという学術的「問い」を立て、看護技術の成立に必要な要素を段階的に検証することで、食前の手浴ケアのエビデンスの構築を目指すことを目的としている。 令和4年度は、入院患者を対象とし朝食前の手浴ケアを実施することで、受け手に気持ちよさがもたらされるのかを確認するとともに、対象者に合わせた臨床現場で実施可能な手浴方法を検討することとしていた。 食前の手浴ケアは、対象者に気持ちよさをもたらすことが重要であり、そのためにはケアを実施する際の対象者のポジショニングに留意する必要があった。臨床現場で実施する際、ベッドをギャッジアップした状態で実施する場合と、端座位もしくは座位の状態で実施する場合では、手浴用ベースンへの手の入れやすさが異なり、ギャッジアップで実施する際にはベースンに腕が当たる可能性が高く、対象者へ不快感をもたらすことが考えられた。そのため、対象者の選定条件の見直しを行うとともに、選定した対象者に合わせた手浴方法の検討を行った。さらに、手浴ケアを朝食前に実施することが、対象者の覚醒を促し、食事摂取のための準備状態を作り出すことにもつながる可能性が考えられたため、実施タイミングを朝食前とした。 現在、対象者の選定条件および手浴方法の再検討が終了し、各病院の倫理審査委員会の審査を受けている段階である。リサーチアシスタントの雇用および手技の訓練は終了しているため、各病院の倫理審査が終了次第、調査を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
病院での調査を実施するにあたり、対象者の選定条件や対象者に合わせた臨床現場で実施するための手浴方法を確立するために時間を要した。また、病院との調整、各病院の倫理審査委員会での審査、リサーチアシスタントの雇用、および手浴ケアの手技の訓練などにも時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
調査の効率性を高めるため、調査病院数を増やすとともに、リサーチアシスタントの雇用人数も増やすこととした。各病院の倫理審査終了後、並行して調査を実施予定である。
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