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ウィズコロナ社会における看護職の困難感因果モデルと緩和的介入の明確化

研究課題

研究課題/領域番号 22K10687
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58050:基礎看護学関連
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

高山 裕子  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (00637803)

研究分担者 鈴木 英子  国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
松尾 まき  東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (00783549)
木内 千晶  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (20363731)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードウィズコロナ社会 / 看護職者 / 困難感 / コンピテンシー / 職業性ストレス / 緩和的介入 / COVID-19 / 看護職 / 因果モデル
研究開始時の研究の概要

本研究では、COVID-19感染状況下で看護職が体験している困難感が、将来的に引き起こすと予測されるネガティブなストレス反応に及ぼす影響と、それを緩和しうる介入の効果を明らかにする。本研究は2段階で展開し、第1段階では困難感が及ぼす影響解明のための縦断調査、第2段階では緩和的介入効果の解明のため、困難感因果モデルの開発および検証を実施する。これにより、看護職への具体的な介入支援に繋げること、予測されるストレス反応の回避に寄与することが期待できる。

研究実績の概要

本研究では、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的大流行下において、看護職者が体験した困難感を明らかにするとともに、困難感緩和のための介入方法を明確化する。現在、ウィズコロナ社会において、看護職者はかつてない困難を体験している。この新生の困難感が、看護職者の職業性ストレスを増悪させ、やがては心身の不健康、仕事パフォーマンスの低下、離職意向の増強といったより深刻なストレス反応につながりうることが懸念される。本研究は、早期介入によって困難感を緩和し、ストレス反応への移行リスク低減および回避を目指すものである。
これまでに、看護職者(228名)へのアンケート調査から、COVID-19患者のケアに携わる看護職者の否定的感情(困難感)(日本看護管理学会、2022)、困難な状況下でも勤務を継続しうるコンピテンシー(EAFONS、2023)、さらに、COVID-19流行下において病院勤務看護職者が業務上で抱く否定的感情(困難感)は、COVID-19患者との接触の有無とは関連性がないこと(ICN、2023)、を明らかにした。
コロナ禍において看護職者が体験した困難感は、【感染への恐怖感】【情報不足や見通しがきかないことへの不安】【認識の違いに対するいら立ちや理解されないことへの虚無感】【業務特性・勤務体制による不公平感やストレス】【感染症対策/周辺業務/業務量増大による心身への負担と疲弊感】、コンピテンシーは、【看護職者として誰かの支えとなり、社会や医療に貢献できることへの喜び】【看護職者としてのやりがいや職務満足感・達成感】【看護職者としての責務や役割を果たそうとする使命感】【ひとりの人としてできることを実行し、現状を乗り越えようとするストレス対処能力】であった。
今後、これらの結果をもとに看護職者の困難感およびコンピテンシーが職業性ストレスに及ぼす影響を検証していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初計画では、看護職者がコロナ禍で体験している困難感が、その後の心身の健康、仕事のパフォーマンス、離職意向に及ぼす影響を明らかにすることを研究目的としていた。しかし、前年度の研究結果から、看護職者は「困難感」だけでなく、「使命感」や「達成感」「人としての強さ」といったコンピテンシーも有していることが明らかになった。このコンピテンシーが、職業性ストレスの緩衝要因として、強く影響しているのではないかという新たな仮説が生じ、研究計画を一部変更したため遅延が発生した。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、「ウィズコロナ社会で看護職者が体験している困難感が、職業性ストレスを媒介して心身の健康、離職意向、仕事のパフォーマンスに及ぼす影響」および「コンピテンシーが職業性ストレスに及ぼす緩衝的効果」を明らかにする。
これまでに、研究仮説モデル、調査項目、調査時期を修正・変更した。病院勤務看護職者を対象に横断的調査を実施し、構造方程式モデリングにて研究仮説モデルの検証を行う計画である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件)

  • [学会発表] Negative emotions among hospital nurses during the COVID-19 pandemic Comparison by the presence or absence of occupational contact with COVID-19 patients2023

    • 著者名/発表者名
      Yuko TAKAYAMA Takae MACHIDA Chiaki KINOUCHI Maki MATSUO Atsuko KOBIYAMA
    • 学会等名
      International Council of Nurses 2023 Congress
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Hospital Nurses’ Competencies during the Pandemic of Coronavirus Disease 20192023

    • 著者名/発表者名
      Yuko TAKAYAMA Maki MATSUO Chiaki KINOUCHI Takae MACHIDA Atsuko KOBIYAMA
    • 学会等名
      26th East Asia Forum of Nursing Scholars
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Negative emotions among hospital nurses during the COVID-19 pandemic Comparison by the presence or absence of occupational contact with COVID-19 patients2023

    • 著者名/発表者名
      Yuko TAKAYAMA Takae MACHIDA Chiaki KINOUCHI Maki MATSUO Atsuko KOBIYAMA
    • 学会等名
      International Council of Nurses 2023 Congress
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)流行下における病院勤務看護職の困難感2022

    • 著者名/発表者名
      髙山裕子 柳井田恭子 藤原実香 松尾まき 町田貴絵 木内千晶
    • 学会等名
      第26回日本看護管理学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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